苫小牧市中学生主張発表大会 ⑨ 努力賞「『レッドリスト』から考えたこと」―明倫中2年 鳰 依久さん

苫小牧市中学生主張発表大会 ⑨ 努力賞「『レッドリスト』から考えたこと」―明倫中2年 鳰 依久さん

 獣医師になりたい。小さい頃から動物が大好きだった私の夢です。

 今年10月の職業体験学習で、私は、動物病院に行き、動物の診療を間近で見ることができました。そこで学んだことは、先生やスタッフの皆さんの心のこもった言葉です。飼い主さんが納得し、安心できるまで時間をかけて何度も説明していました。動物病院では、動物の治療だけではなく、飼い主さんが安心して一緒に生活できるように人間の心のケアをすることも大事なことなのだなと思いました。

 動物好きの私が、今回考えたのは、動物の絶滅についてです。日本オオカミなど会ってみたかった動物もたくさんいます。国際自然保護連合の資料によると、絶滅危惧種の数は、2万6840種から、今年4月の更新により、二万8338種となり、約1500種も増えました。この先、何か対策をしないと、数十年以内に約100万種が絶滅しかねないと考えられています。地球にいる動物の3割以上が絶滅しそうだということになります。これほど多くの動物が絶滅しそうになっていることを、この資料を見るまで私は知りませんでした。本当に驚きました。なぜこんなにも多くの動物が、絶滅の危機に陥っているのでしょうか。その原因は何だろうと考えてみました。

 私達にとって、どんどん住みやすく、生活が便利になっていく一方で、「道や畑を作るために自然を壊す」「工場から川や海に汚水を流す」「空気中に有害な煙を排出する」など、生活環境を悪くすることもしています。これによって、動物の住む場所がなくなったり、健康が損なわれたりしています。

 動物だけではありません。人間の生活にとっても不安なことがあります。台風などの自然災害も年々増えています。苫小牧にも被害を与えた昨年の東胆振大震災。あの時の停電や断水を経験して、私は、水道や電気のライフラインがどんなに今の生活に必要なものかよくわかりました。森林伐採による環境の変化も地球の大きな課題です。

 では、私達は、何をするべきなのでしょう。あるテレビ番組で、海のごみによって、けがをしたり、病気になったりした動物を保護して治療し、自然に返すという、外国の活動が放送されていました。その人達のように、動物を助ける活動が世界中で起これば、絶滅危惧種の動物や、住みかを失いかけている野生動物を、少しでも助けることができるのではないかと私は思います。

 それには、まず、きちんとゴミを分別すること、ポイ捨てをなくすことなど、一人一人が真剣に考え、行動することが大切です。

 また、世界中の国々が協力して、自然を少しずつ戻していくことが、今の私達がやるべき第一のことなのではないでしょうか。

 人間の暮らしにとって、新しく便利なものを開発していくことは、とても大切なことだと思います。しかし、その上で、自然や動物にも目を向けるべきなのではありませんか。

 多くの人が動物の絶滅について知り、真剣に考え、行動を起こし、絶滅を未然に防ぐ努力をすることが、次にしなければならないことだと思います。

 人も動物も互いに幸せに共生し、安心して暮らせるように、力を尽くしたいと心から願っています。

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