転勤者が多い苫小牧に、ボードゲームを通じた大人のコミュニティーを―。苫小牧市北栄町の沼ノ端交流センターを拠点に活動するサークル「トマコマ」(伊藤憲代表)が、海外製ボードゲームを楽しむ集いを月2回ペースで重ね、静かな注目を集めている。開催日程などを告知する、ツイッターのフォロワー(閲覧者)は450人を突破。コミュニケーション力などを育むボードゲームは近年、道央圏を中心に盛り上がりを見せており、市立中央図書館も近く、市内での活動実態調査に乗り出す方針だ。
トマコマは、市内や近郊で働く10~50代の会社員らで2015年2月に結成。ツイッターなどインターネット交流サイト(SNS)で連絡を取り合い、現在は30人が参加している。毎月第2、4日曜の午前9時から午後9時までの間で自由に集まり、ボードゲームを楽しんでいる。1回当たりのゲームの所要時間は、30分から4時間という。
すごろくや「人生ゲーム」などで知られるボードゲームは近年、多様化。農場開拓や火星探検、野鳥観察をテーマとしたものなどが北欧をはじめ世界各国で開発されている。種類が多く、参加者が一緒にルールを学びながらチャレンジすることも少なくない。
「大人たちが面と向かって、新鮮な気持ちで遊べるのがボードゲームの魅力」と語るのはサークルの発起人で、市内柳町の会社員伊藤憲さん(46)。
夢中になったのは、転勤で仙台市にいた02年、無人島を開拓するドイツ生まれの人気ゲーム「カタン」などと出合ったのがきっかけ。14年に仕事を辞めて苫小牧に戻ってきた際、大人同士が趣味でつながる場になれば―とボードゲームサークルを立ち上げた。
SNSのフェイスブックでは、カードゲームやジェンガのようなバランスゲームの珍しい遊び方なども映像で紹介。参加人数がさらに増えれば、週1回ペースの開催も視野に入れていくという。
伊藤さんは「高校生や子ども連れ、女性の参加もあり、異世代間交流の場になっている」と強調。「発想力を鍛えるタイプのゲームもあり、多くの人と魅力を分かち合いたい。気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。
開催日程の確認や問い合わせは「トマコマ」 ツイッター@tomakomachan。
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海外産玩具を幅広く扱う「キンダーリープ」(小樽市)によると、「ボードゲームはコミュニケーション力などを培う手段として、道央圏を中心に高い注目を集めている」という。
苫小牧市立中央図書館も、そんな動きに着目。図書館運営計画(19~23年度)では20年度以降「ボードゲーム活用による交流の場の創出」を打ち出しており、担当者は「2月中にも市内での活動実態などの調査を始めたい」と話している。
















