2019年に苫小牧署が把握した管内(東胆振1市4町)の特殊詐欺の被害は8件(前年比4件増)で、被害額は1282万円(同1044万円増)に上った。近年はなかった「ギャンブル必勝法」詐欺や融資保証金詐欺が相次ぐなど、手口は多様化。被害額も2年ぶりに1000万円を突破し、同署は「『必ずもうかる』という話はあり得ない。少しでも不審に思ったら、警察に相談を」と呼び掛けている。
19年の特殊詐欺被害8件の内訳は架空請求6件、融資保証金詐欺2件だった。
このうち架空請求は有料動画サイトなどの未払い料金名目で金銭をだまし取られたケースが3件と目立ち、競馬の当選情報提供などをうたったギャンブル必勝法詐欺も2件あった。
同署によると、ギャンブル必勝法詐欺は14~18年は0件で、融資保証金詐欺も16年に1件発生して以降はなく、同署の武部宏樹生活安全課長は「手口が多様化している」と指摘。全国的には高齢者をターゲットにしたオレオレ詐欺が目立っているが、19年の管内の被害者は40代が3人、50代、60代が各2人、70代が1人と年代が幅広く「人の弱みや欲につけ込むケースが多かった」という。
管内での特殊詐欺発生件数は17年、16件に上った。被害額が9000万円超えて全道警察署別でワーストを記録。オレオレ詐欺は半数の8件を占めていたが、手口や対策を紹介する地道な広報活動も奏功し、18年2件、19年1件と減少傾向にある。
過去の被害傾向として「詐欺に遭うまでの相手とのやり取りの中で、違和感を覚えていたという人は少なくなかったが、アダルトサイトの未払い請求など、周囲に相談しづらい内容も多い」と指摘。道警本部は被害を未然に防ごうと、電話やはがき、メールなどの文面から詐欺と見抜くためのチェックリストを作成しホームページ上で公開中。「金銭を要求されたら、まずは相談してほしい」とし、警察相談専用電話♯9110の利用もアピールしている。
















