バトントワーリングのPL北海道第四MBA所属の川添宥(苫小牧南高校2年)がこのほど札幌市で開かれた第45回全日本バトントワーリング選手権北海道支部大会のソロストラットシニア1部門で優勝し、全日本選手権の切符を手にした。併せて開かれたジュニア選手権では越前友香梨(明倫中2年)と松永彩花(和光中2年)のペアが4位に入った。
川添が出場したソロストラットはマーチのリズムに合わせて演技をし、バトンの技術などを競う。曲のカウントに合わせて前進する足の出し方に制約があるカテゴリーで、1分30秒の「栄光へのマーチ」に合わせて演技する。
大会のパフォーマンスを振り返った川添は「ミスが多かった」と言い、バトンを投げ、体を回転させた後にバトンをキャッチする技「ワンスピン・ダブルリバース・イリュージョン」でバトンを落とす場面もあったという。
それでも栄冠を引き寄せたのは、昨一年間を通じて重点的に行ってきた基礎練習だった。バトンを投げて練習できる体育館での練習が不足した分、基礎的な訓練に励んだという。足のポジションや側転など体の使い方を徹底的に練習したとし、「基礎練習の成果を少しは出せた気がする」と振り返った。
昨年8月に腰を負傷し、まだ完治していない川添。3月に大阪で開催される全日本選手権に出場する。「けがで万全ではないが、練習の量より質を高めて全日本に備えたい。本番ではイメージ通りの演技を見せたい」と意気込みを語った。
また越前と松永は2人1組で踊るペアで出場した。個々のスキルだけでなく「2人で息を合わせるのが難しい」カテゴリー。演技では2人の連係が十分に取れない場面もあり、共にバトンを投げ合う技「エックスチェンジ」でバトンをキャッチできず、反省点になった。
今回の大会は自他共にペアの実力を知る機会となり、松永は「他のペアの技のレベルや踊りの美しさがひと味違った」と語る。来年こそは上位に入り全日本出場を目指す。越前は「他のペアの演技をもっと研究して自分たちの演技の糧にしたい。個人の技術も上げていきたい」とリベンジを誓っていた。

















