節分に、年ごとに決まった方角を向いて食べると縁起が良いとされる恵方巻き。近年は売れ残りの大量廃棄が社会問題化したこともあり、苫小牧市内のすし店や大型スーパーでは食品ロス防止に力を入れている。予約制にしたり、残さず食べ切るハーフサイズをそろえたり、メニューも多様化させている。
市内のすし店7店舗が加盟する北海道鮨商生活衛生同業組合苫小牧支部(齊藤芳行支部長)は例年1000本ほど販売するが、注文は予約制でのみ受け付ける。メニューはすし店の強みを生かし、カニやアナゴなど9種類の具材が入った「かに穴子入り」(税込み1000円)と7種類の「丸かぶり寿司」(同500円)を用意した。
ハーフサイズは「かに穴子」600円、「丸かぶり」300円。売り上げ本数に占めるハーフの割合は、過去の1割から昨年は4割まで増え、女性客の人気が高いという。齊藤支部長は「すし屋のおいしい恵方巻きを味わって」と呼び掛ける。
加盟店は、日本橋、魚徳、千両寿司、寿司きしの、SUSHIROBATAかめちゃん、まさる寿し、栄寿しの7店。予約の受け付けは2月2日まで。
一方、イオン苫小牧店(柳町)などを運営するイオン北海道(札幌市)は、2月1日から3日まで店頭販売するが、ロスが出ないよう前年の販売データなどを分析し、発注数を調整する。
今年は有名すし店の店主が監修した豪華な恵方巻き(税込み1058円)など最大21種類をそろえている。ハーフサイズも「6種のバラエティー中巻きハーフセット」(同1058円)など、昨年の5種類から8種類に増やした。同社総務部は「食べきりたいという声に応えた」という。
食品ロスは、まだ食べられるのに捨てられる食品。恵方巻きなど季節商品で競争が過熱し、売れ残った食品が大量に廃棄されることが問題になっている。農林水産省や環境省によると、直近の2016年度統計推計値で食品ロスは643万トン(前年度比3万トン減)。事業系が352万トン(同5万トン減)、家庭系が291万トン(2万トン増)で、国は30年度までに00年度の食品ロス980万トンを半減させる目標を掲げている。
















