資格を持ちながら働いていない「潜在保育士」を掘り起こす取り組みが、行政や民間団体で進んでいる。3年前から研修事業などを行う苫小牧市は今月17、18日に研修会、苫小牧市福祉事業協会も8日に就職相談会を初めて開く。待機児童の解消に向け、増設などを進める保育施設で働く有資格者の発掘が狙いだ。座学研修や現役保育士との意見交換など、資格を持つ人のスムーズな現場復帰を支援し、現場で活躍する保育士を一人でも増やしたい考えだ。
市は待機児童の解消を目指し、2015年度から小規模保育施設の新設や幼稚園の認定こども園化など、保育施設の整備をスタート。16年度からは保育現場の有資格者を増やすため、潜在保育士の確保事業を進めている。
同事業では、結婚や出産などの理由で仕事を離れた有資格者の復帰に向けて、基礎知識を再確認する座学研修と現役保育士と意見交換する「おしゃべりカフェ」などを展開。さらに市内の保育園関係者を集めた合同職場説明会を実施し、昨年10月の開催時には計45人が参加するなど一定の反響があった。
市が人材確保に力を入れるのは、保育園に入園できない待機児童が今も数多くいるためだ。市こども育成課のまとめによると、19年12月1日時点の入園待ち児童数は146人(0歳児122人、1歳児24人)。受け皿確保に向けて保育施設整備を進める計画で、新たな保育士確保に向けて17、18日に市教育・福祉センターで今年度2回目の研修会を開く。
初日は子どもの発達や事故防止、健康観察などがテーマの座学研修を実施。2日目は現役保育士が参加し、おしゃべりカフェを行う。
一方、市内6カ所で認可保育園を運営する市福祉事業協会は8日午前10時から、ひよし保育園(日吉町2)で資格取得者を対象に就職相談会を開く。園内施設の見学や現役保育士との座談会を通じて職場の雰囲気や不安に思うことなどを確認してもらう。担当者は「当協会としては初めての試み。多くの有資格者に参加してほしい」と呼び掛ける。
いずれも参加無料。市主催の研修会に関する問い合わせは市こども育成課 電話0144(32)6378。市福祉事業協会主催の就職相談会は電話0144(36)1151。
















