子どもの養育や教育などに関わる機関でつくる苫小牧市要保護児童対策地域協議会(松村順子会長)の実務者会議が5日、市職員会館で開かれ、各機関から31人が出席した。愛育研究所(東京)の山本恒雄客員研究員(72)が子どもへの性暴力をテーマに講演し、性暴力が被害者にもたらす深刻な影響や暴力が起きる構造、ケアに当たる上での基本的な考え方などを伝えた。
山本さんは大阪府の子ども家庭センター(児童相談所)で児童心理士、児童福祉士として長く勤務し、子どもへの性暴力被害について専門に研究してきた第一人者。
山本さんは、国内では性暴力に関する実態把握が進んでおらず、被害の大多数は発見されないままであることを説明。特に被害者が子どもの場合は暴力という認識がなく、「自分が悪いことをしていると感じ、声を上げられない」と語った。一方、「被害は隠されても影響や後遺症は表れる」として、若年者のメンタル不調や非行の陰に性的暴力が潜んでいる可能性を指摘した。
国際的な調査では20歳未満の女児の10%が性的暴力を受けているとして、「この被害を減らすには予防が重要」と強調。「主体的な対人関係の築き方や、嫌なことをされたときに相手に『ノー』とはっきり伝えるといったトレーニングが大切」と説いた。
















