苫小牧漁業協同組合女性部(山口加津子部長)は2日、市内若草町の中央公園で開かれたとまこまいスケートまつり会場に初出店し、深海魚ゲンゲの汁物とカジカの春巻きを販売した。ゲンゲは市場に流通する機会はまれで、物珍しさと美味に用意した300食は完売。山口部長は「ゲンゲを多くの人に知ってもらえた」と喜んだ。
ゲンゲはスケトウダラの刺し網漁で混獲されるケースが多いが、漁獲量はタラ1トンに対し、多くて数十キロ。見た目がグロテスクで市場でなじみが薄く、多くは廃棄処分されているが、漁業者は自宅で好んで食べているという。脂が乗りながら後味はさっぱりし、プルプルした食感は高級魚のよう。
同まつり会場ではブースを設け、「げんげ汁」とカジカの春巻き「カジロール」を300食限定で販売。一時は市民が行列をつくるほどの人気となった。女性部員らが法被姿で「珍しいゲンゲだよ」などと大声でアピールし、ブース内のあちこちで熱々を楽しむ姿が見られた。
市内日新町の奈良光夫さん(64)は「なじみのない魚だけど軟らかくて食べやすい」と笑顔。岩倉博文市長も駆け付け「思った以上にもちもちしてコラーゲンたっぷり。おいしい」と味わった。汁物が午後3時ごろに完売したため店じまいし、山口部長は「げんげ汁目当てに市外から来てくれた人もいた。今後も前浜のおいしい魚をアピールしたい」と話していた。
















