北海道命名150年を記念し受賞形式で北海道の文化や歴史を紹介するイベント「キタデミー賞」の企画運営を、道が不適切な事務処理から契約書を結ばずに制作会社ギークピクチュアズ(東京)に委託し、同社から当初見込み額の900万円を上回る6502万円を請求され、1月に約2800万円を支払う札幌簡易裁判所の調停案を双方が受け入れたことが分かった。4日の道議会の総合政策委員会でこの問題が取り上げられ、道は当時の担当者を処分するほか、庁内で検討委員会を立ち上げ、27日開会の第1回定例道議会までに改善策を取りまとめる考えを示した。
キタデミー賞は2018年に開かれ、北島三郎さんなど多くの芸能人が出演。17年11月に立ち上がった実行委は道が事務局を担当し、3149万円の予算を計上(道負担1500万円)した。同社への支払いはその中で賄う予定だったが、同年12月に同社から4870万円の見積額が提示された。
道は予算内での運営を求めたが、回答や資料提示はされず、費用に関する合意が無いままイベントが終了。経費がかさんだとして同社は18年12月に当初予算の7倍を超える金額を請求し、札幌簡裁に調停を申し立てた。
今年1月に示された調停案で、業務実施に必要不可欠な経費3758万円に粗利益などを加えた4676万円を道が6割、制作会社が4割負担を明示。予算管理上の責任は道にあった一方で、同社は予算内に収める配慮義務もあったことを根拠とした。
道は既に432万円を支払っており、今後、新たに2373万円を負担することになるが、調停合意には道議会の議決を得る必要がある。
4日の道議会の総合政策委では、委員が原因や再発防止策を追及。丸岩浩二氏(自民党・道民会議)=札幌市南区=は「北海道の礎を築いてきた多くの方の顔に泥を塗る事態」として危機管理意識などをただした。黒田俊之総合政策部長は「事態を重く受け止め、真摯(しんし)に反省する。事業のチェック機能を強化、改善し、進捗(しんちょく)管理を徹底したい」とした。
中川浩利氏(民主・道民連合)=岩見沢市=は契約書が締結されなかった理由を質問。山本文彦総合政策部次長は「本来なら予算範囲内の見積書を得た上で契約書を交わすべきだった。職員の業務はイベントの成功に向け連日深夜に及び、多忙を極め、金額の合意には至らなかった」と説明。前知事の高橋はるみ参院議員の責任追及の声も上がった。
















