厚真町の山林で2011年2月、間伐作業中だった新渡戸勝彦さん(当時45)=安平町=が何者かの銃弾を受けて死亡した事件から4日で丸9年が過ぎた。道警の捜査は今も続けられているが、犯人逮捕には至っていない。同日、厚真町役場前では苫小牧署員や同猟友会苫小牧支部のメンバーらが町内でチラシを配布。業務上過失致死罪の時効成立(10年)まで1年を切る中、関係者が懸命に情報提供を呼び掛けた。
事件は厚真町桜丘の市街地から北に向かって約8キロの山林内で起きた。当時、伐採作業中だった新渡戸さんがあおむけに倒れているのを同僚が発見。その後、銃弾を受けて失血死したことが分かった。道警の調べによると、銃弾は新渡戸さんが見つかった現場から200メートルほど離れた町道から発射されたとみられる。
当時、現場近くではオレンジ色の上着を着用したハンターとみられる2人組が、青系のRV車(レジャー用多目的車)で立ち去る様子が目撃されている。
事件発生から丸9年を迎えた4日、苫小牧署員や道猟友会苫小牧支部のメンバーら26人が厚真町に集まり、農協やコンビニ前などで町民に声を掛けながら事件の概要を書いたチラシを配布。「どんなささいな情報でもいいので気付いたことがあれば連絡を」と情報提供を求めた。
呼び掛け前には町役場前から事件現場の方角に向かって1分間の黙とうをささげ、犯人逮捕への思いを新たにした。
苫小牧署によると、過去1年間に寄せられた事件に関する情報はわずか5件。同署の渋谷直之刑事・生活安全官(43)は「亡くなった本人の無念さを思うと悔しさがこみ上げる。犯人を必ず捕まえ、遺族の思いに応えたい」と話す。今回のチラシ配布も「事件を思い出してもらうだけでも意味がある。風化させてはいけない」と訴えている。
事件に関する情報提供は苫小牧署 電話0144(35)0110。
















