都市計画区域見直しへ 苫小牧市10日から意見公募 市街化区域縮小盛り込む

都市計画区域見直しへ 苫小牧市10日から意見公募 市街化区域縮小盛り込む
都市計画区域見直しで、高度利用地区の指定が外れる見通しの錦町

 苫小牧市は2019年4月に策定した第2次都市計画マスタープラン(都市マス)に沿って、21年3月末までに市内の都市計画区域を見直す方針だ。一部地域について、人口減少を見据え、開発を誘導する「市街化区域」の縮小なども盛り込んだ変更案をまとめた。10日から3月10日までパブリックコメント(意見公募)を行う。

 将来の都市像や地域別の都市計画の方針をきめ細かく、総合的に定めた都市マス。苫小牧市は19年度から38年度までを計画期間とし、現在17万人台の人口が15万人程度まで減っていく想定で改訂した。

 これに合わせ、個別の都市計画区域も見直す。

 店舗や住宅建設などが認められた市街化区域(1万5445ヘクタール)のうち、錦西ニュータウン7・3ヘクタール分、錦岡丘陵地区53・2ヘクタール分、はまなす地区13・7ヘクタール分、臨港汐見地区1・7ヘクタール分の計75・9ヘクタールについて、開発を抑制する市街化調整区域に編入するのが主な変更点という。

 市の担当者は「市街化区域の縮小は人口推移を踏まえ、これ以上郊外にまちを広げず、コンパクトシティー化する狙いもある」と指摘。今回の対象区域については「長年、大きな造成が行われておらず、今後も利用の見込みが低いと判断した」と説明する。

 市が1970年代、中心市街地活性化へ商業施設の大型化を促す狙いで行った錦町の「高度利用地区」の指定も外す。

 一方で、都市マスで定めたJR苫小牧駅前周辺の「都市拠点」や四つの「生活拠点」(沼ノ端駅周辺、三光町、日新町、明徳町)を考慮。該当エリアの用途区域の制限を見直して住居の集積を促したり、生活利便を向上させる店舗を誘導したりできるようにする。

 例えば、沼ノ端駅周辺は、「近隣商業地域」の建築要件が容積率200%だったのを300%に引き上げ、ホテルなどの大型の物件を建てやすくする。

 都市計画区域の見直しに合わせ、地区計画の見直し、公園の一部廃止や下水道の排水区域の変更などの調整も進める。

 10日からのパブリックコメントで寄せられた意見を踏まえ、原案を作成。市都市計画審議会での審議、道との協議を経て、21年3月下旬までに見直したい考えだ。

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