市内小中学校でインフル警戒続く、うがいと手洗いで感染予防

市内小中学校でインフル警戒続く、うがいと手洗いで感染予防
昼食前にアルコール消毒を行う園児ら=はくちょう幼稚園

 苫小牧市内の小中学校でインフルエンザウイルスに感染した児童生徒の休みが増え、学級および学年閉鎖が相次いでいる。すでに昨シーズンの件数を上回り、各校とも感染防止対策に躍起だ。世界各地で新型コロナウイルスの感染患者が増えていることもあり、幼稚園や保育園でも警戒態勢を強化。外国人留学生が一定数いる苫小牧駒沢大学は現在春休み中で、4月の講義再開に向けて対策を検討する方針。苫小牧保健所は手洗いとうがいの徹底によるウイルス感染防止を呼び掛けている。

 市教育委員会によると、インフルエンザの流行期に入った11月以降の市内小中学校の学級・学年閉鎖状況は、7日時点で小学校が24校中19校、中学校は16校中8校に上る。昨シーズンとの比較ですでに小学校が4校、中学校は6校多い状況だ。

 各校とも感染防止に向け、校内にアルコール消毒薬を設置するなど対策を講じている。

 苫小牧樽前小学校(三浦敏校長、児童数30人)では毎冬、保健便りなどを通じて登校時のマスク着用を推奨。授業中もほとんどの児童がマスクを着ける。各教室への加湿器設置に加え、手洗い場の近くにアルコール消毒薬も備えて定期的な消毒を促す。水野統真さん(5年)は「授業の合間の休み時間に手をしっかり洗っている」と話す。

 同校は「命を守るために児童一人一人にできることを実践してもらっている」と語る。

 苫小牧保健所管内のインフルエンザ警報は1月31日に解除されたが、市内の保育園や幼稚園では今も休園する園児が相次ぐ。市内には約60の幼保施設があるが、各園とも手洗いとアルコール消毒の徹底を指導。外出用に携帯用消毒スプレーを備える園もある。

 市内ウトナイ南の苫小牧なの花保育園は教室のドアやテーブルなど触れる機会が多い箇所の消毒を徹底。園児の家族の感染が判明した場合は家庭保育を提案。「最大限の注意を払っている」(樽木正美園長)という。

 市内北栄町の第2はくちょう幼稚園は昨年11月に各教室に空気清浄機を設置し、手を拭くタオルも使い捨てペーパーに変えた。携帯電話などのメールで保護者に感染者数を定期的に報告し、各家庭内での感染予防も呼び掛けている。感染人数は徐々に減っているが、小原和美園長は「冬期間は今の対策を続ける」としている。

 外国人留学生を受け入れている苫小牧駒沢大学はインフルエンザの流行期に併せて、学生が利用する施設の出入り口や教室前にアルコール消毒薬を設置するなど、以前から感染防止対策を講じている。

 同大学は現在春休み期間中で、多くの留学生が母国に帰国しているという。中国を中心に感染が拡大している新型コロナウイルスへの対策については、休み期間ということもあり特に行っていないが、4月からの新年度以降は従来の対策を継続する方針。募集広報課は「すべての学生たちが安心して授業に臨めるようにしたい」と話す。

 苫小牧保健所健康推進課の大西由香里課長(保健師)は、「手洗いとうがいの徹底で感染を防ぐことができる」と語る。手にはウイルスが付着しやすいため、せっけんを泡立てて指や爪の間、手首まで20~30秒かけて入念に洗い、ペーパータオルで拭くことを推奨。また、加湿器などを使ってウイルスが活発化しにくい湿度50~60%にするほか、「十分な睡眠と食事で体調を管理してほしい」と呼び掛けている。

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