苫小牧市内で今年に入り、建物火災による死者が相次いでいる。年明けからわずか40日余りで3人に上り、過去5年をさかのぼっても異例のペースで市消防本部も警戒を強める。小玉修予防室長は単身高齢者による火災も目立つとし、「火や灯油の取り扱いにはくれぐれも注意してほしい」と呼び掛けている。
市消防本部によると、1月1日から2月11日までに市内で発生した火災は7件。このうち3件の建物火災でそれぞれ1人が焼死する事故が起きている。出火原因は現在調査中だが、苫小牧署の調べによると、このうちの1件は遺体の近くにポータブルストーブとポリタンクがあったことが確認されており、ストーブの近くで給油作業を行った可能性が考えられる。また、亡くなった3人はいずれも50代以上の中高年層で、火災発生当時は一人暮らしや一人で仕事中だったとみられる。
小玉室長は、冬は空気が乾燥し静電気が発生しやすく、暖房器具も使うため火災リスクが高まると説明。近年は高齢化で一人暮らしのシニアも増えているため、火の取り扱いには普段以上に注意が必要な時期と指摘する。
市消防本部がまとめた過去5年間の建物火災による死亡者数を見ると、2015年以降は年間0~7人で推移している。昨年はゼロだったが、今年は今月11日までに3人が命を落とす事態となっており、小玉室長も「異例のペース」として危機感をあらわにしている。
同本部の管理調査課は、過去に発生した死亡火災の原因について「はっきりとは分からないケースが多いが、火が完全に消えていないたばこの吸い殻が火種になったり、仏壇などで火が付いたろうそくが不意に倒れて袖に着火したりすることが考えられる」としている。
同本部は、出火原因の全容解明を進めるとともに、ホームページや広報などを通じて市民に防火管理の徹底を呼び掛けていく方針だ。
















