―裁判に至った現状をどう考えるか
「(市がサンプラザ保全管理人の要請で土地、建物の権利を集約する)判断が是か否かは分かれるだろうが、決して賢明ではなかったと思う。市の考え方は『土地をくれ』なので強引な印象だ。(権利集約のため土地の寄付に協力した個人や法人の中にいた)固定資産税の滞納者と一緒にされるのは納得できない。土地はかなりの評価額で利用価値は高い。(市が)土地を所有していた三星の創業者一族にも無償譲渡を求めたことを知り、『これは取られてしまう』と思った。自分は三星の初代から『お客さまは神様』などいろいろと教えられた。三星の土地、三星の発祥地を何とかしなければと思った」
―当事者同士で解決はできなかったのか
「目的は金でも、損得でもない。みんなに訴え、みんなにさらして、(裁判で)揺さぶりをかけなければ何も進まないと思った。市がビルを解体して土地をきれいにする。その上で民間が自由に利活用を構想できるようにした方がいい。行政でできるわけがない。本当は裁判までやる必要はなかったが、市の和解案が『土地をくれ』という中、私が悪い存在の話ばかりが出てくる。自分は悪く言われても構わないが、これでは進まない。裁判で主張が行き交い、それぞれの言い分は鮮明になった。裁判を通して解決できればいい」
―駅前再開発に対する考えを聞きたい
「一日も早くビルを解体するべきだ。札幌の民間企業から『駅前を開発したい』という話もあった。まちが発展するためには本来、誰かが単独で開発する方がいい。市は競売に掛ければよかったし、(抵当権も)一掃されたはずだ。ビルの解体だけで6億円はかかるだろうし、建物にはアスベストも入っている。解体だけでも簡単には進まない。私も市民から『早く解体して』などの声を聞いた。まちが発展するために何らかの貢献をしたいという思いは常にある」
―17日には判決が出る
「(訴えが退けられた場合は)高裁、最高裁まで考えている。時間はかかるかもしれないが、自分のためではなく、もっと広い意味で裁判をしている」
JR苫小牧駅前の旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」をめぐり、不動産業の大東開発(苫小牧市)が市に損害賠償を求めた民事訴訟は17日、札幌地裁室蘭支部で判決が言い渡される。2014年にエガオが閉鎖して以降、まちの中心に空きビルが立ち続け、いやが応にも市民の関心も高まる中、裁判を起こした同社会長で三星社長の三浦実氏が苫小牧民報社のインタビューに応じた。訴えられた市の担当による見解とともに両者の主張を紹介する。
















