道と札幌市 連携不足が露呈 新型肺炎公表 遅れや内容に温度差

連携不足を露呈した札幌市と道の情報発信について説明する鈴木知事=19日午後5時30分ごろ、道庁

 新型コロナウイルス感染者に関する情報発信で、道と札幌市の連携不足が目立ち始めている。道内の感染者については当初、道が一括して発表するとしていたが、19日に道内3人目となった札幌市内の男性会社員の感染に関して同市の秋元克広市長が発表。公表内容のレベルに温度差があるほか、発表時間が大幅に遅れるなどの課題も露呈した。

 「当初は全て道が発表することになっていたが、発表の方針を変えたのか」「2人目について道は石狩管内と発表したが、札幌市は札幌市内と発表している。ダブルスタンダードにならないか」「3人目は札幌市が18日午後6時ごろに陽性を確認したが、19日正午に発表している。道との調整なのか、遅過ぎるのではないか」。渡島管内で感染が確認された4人目発表で記者会見に臨んだ鈴木直道知事に対し、報道陣から疑問の声が相次いだ。

 知事は「札幌市は人口190万人を超える政令指定都市。市中感染が疑われる中で、その内容を市民に発表していくということは必要なことと、市長とも電話で話をさせていただいた」と説明。「どういう形で道民の皆さんや、道政記者クラブに伝えていくことが最もロスが少なく、的確なのか早急に詰めたい」との姿勢を示した。

 また、知事は札幌市内での感染について、「政令指定都市として対応させていただきたいとのことなので、広域自治体の道として補完していきたい。札幌以外の他の保健所設置市においては、現行の対応を変える予定はない」と述べた。3人目の感染確認から発表が遅れた札幌市の対応に関しては、「道が情報をもらったのは本日(19日)の午前9時前。陽性反応が出た時点で連絡していただきたかった」と苦言も呈した。

 札幌市との連携について、「感染拡大を防ぎ、道民の命、健康をしっかり守っていく観点から力を合わせて取り組んでいかなければならない」と強調。今後は「しっかり連携し、道民、札幌市民の不安解消に努めたい」と語った。

 一方、19日に市役所で記者会見した秋元市長は、市が発表する際の公表基準を「不特定多数の方に感染してしまう可能性が非常に高い場合」と説明。陽性確認から発表までに時間がかかったことについては、「行動範囲など必要最小限を把握した上で公表しないといけない。できるだけ早く公表するのは当然だが、道や厚生労働省との調整もあった」と釈明した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る