国内企業へのフィリピン人材あっせん事業を展開しているIT(情報技術)・広告業のオーティス(本社苫小牧)が、自社採用したフィリピン人正社員6人のうち本社勤務の2人が今月から仕事を始めている。ICT(情報通信技術)事業部に配属後、同年代の同僚とコミュニケーションを取りながら前向きに仕事に取り組んでいるといい、「自分の成長と会社の発展に貢献したい」と意欲を語っている。
来苫したのは、フィリピンのマカティ大学コンピューターサイエンス学部を卒業したジョシュウェル・ラニョーラさん(23)とミッシェル・タンさん(23)。現在はスマートフォンのアプリ開発に携わるシステムエンジニアとして勤務している。
2人は昨年4月に現地で行われた同社主催のスマートフォンアプリコンテストで入賞。同社への就職を希望し、現在マニラ支社に勤務する4人と共に昨年5月に採用された。母国で約9カ月間、日本語や日本の生活習慣、文化などを学び、今年1月末に来苫した。
日本語は自己紹介やあいさつレベルまで覚え、社員とは英語や音声翻訳機も使いながら仕事を進めている。同世代の社員が多いこともあり、スムーズにコミュニケーションを取りながら業務に当たっている。社員寮で暮らし「苫小牧で生まれて初めて雪を見た」と喜ぶ2人。大学の同級生80人の中で海外に唯一就職が決まり、慣れない異国の地だがインターネット電話サービスで両親に毎晩のように近況報告し、ホームシックはないという。
先輩社員の加藤優乙さん(23)は食事や休日を一緒に楽しむ機会を作るなど、生活に早くなじむようサポート。「考え方や生活習慣に大きな違いは感じない。真面目で見習う点も多く、切磋琢磨(せっさたくま)しながら会社の業績を上げたい」と話す。
2人が取得している在留資格はシステムエンジニアや通訳業など特定職に限られる「技術・人文知識・国際業務」。同社は在留期間を定期更新しながら仕事をしてもらう考えだ。
大宮久司社長は「優秀でやる気がある外国人社員がいることで日本人スタッフの刺激にもなる」と期待を寄せる。
法務省がまとめた苫小牧市内の在留外国人(2019年6月現在)は656人。内訳はベトナム161人、韓国132人、中国107人、フィリピン44人の順となっている。
















