陸上自衛隊第7師団(千歳市)は6日夜、2024年度長距離機動訓練で、90式戦車をはじめ装軌車両17両を、東千歳駐屯地と苫小牧東部産業地域(苫小牧市柏原)の間の公道約50キロを自走させた。大きな事故やトラブルもなく、予定通り同日中に訓練を終えた。
訓練は機動展開能力を向上させる狙い。第7師団は戦車部隊を中心とする陸自唯一の機甲師団で、有事の際は戦車など装軌車両の重戦力を、遠隔地に迅速かつ円滑に運んで任務を果たす必要があるため、各輸送手段を確立しようと公道自走訓練を行っている。2011年に始まり、16年から毎年実施し、今年で10回目。
今年は6日午後9時から、90式戦車10両、89式装甲戦闘車1両などの装軌車両17両が、東千歳駐屯地と苫東地域の間を往復。騒音や振動の軽減策で走行ベルトにゴムパッドを、公道走行仕様でサイドミラーを装着するなどし、時速も30キロ以下の低速で走行。安全を確保するための誘導や警戒などを含めると車両97両、人員240人規模で繰り広げ、6日中に戦闘車両の公道自走を終えた。
一方、苫小牧市の市民活動団体、苫小牧港の軍港化阻止実行委員会(横山傑実行委員長)は千歳市内で抗議活動を展開。委員ら15人が横断幕やのぼりを掲げ、戦闘車両に向けて「公道を走るな」などとシュプレヒコール。同委員会事務局長の斉藤秀夫さん(77)は「統合演習が終わったと思ったらまた訓練。戦車がいつでも好きな時に公道を走ることに慣らされてはいけない」と憤っていた。
















