新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、苫小牧の観光スポットの一つ、ぷらっとみなと市場=港町=の利用者が大きく落ち込んでいる。中国をはじめとするアジアの観光客需要が急減しているほか、ウイルス感染を敬遠して出控えの動きも加速。多くの店舗は2月の売り上げが2、3割減と深刻な状況だ。関係者の間に不安が広がっている。
市場内で魚市場を営むカネコウ石垣水産の石垣孝幸代表(58)によると、以前は1日当たり3~4組の中国人観光客を見たが「すっかり来なくなった」と語る。中国武漢市で新型コロナウイルスの流行が話題になった1月末ごろから客足が減少。売り上げは前年同月比で2割減という状況だ。石垣代表は「感染が怖いし、仕事中も落ち着かない。早くワクチンができてほしい」と話す。
ぷらっと食堂の上原正大代表(36)は「日本人観光客も来ない」と訴える。売り上げの落ち込みは他の店とほぼ同水準。「5月には大型連休もある。早く収まるのを願うしかない」と気をもむ。
2月下旬から3月は例年、春休みシーズンの書き入れ時だが、今年は旅行会社のツアー中止やキャンセルなどで市場を訪れるツアー客が減少。1日当たり3~4台入っていた観光ツアーのバスも今年は1台やゼロという日もある。同市場の玉腰昌代副理事長(59)は「見通しが分からず不安が募る」と話す。
同市場の運営事務局は今月14日、全21店舗へ手洗いの徹底やアルコール消毒の徹底を要請する文書を配布。今後も情報共有しながら注意喚起を徹底する考えだ。
















