新型肺炎感染拡大不安広がる 苫小牧市に問い合わせ70件

新型肺炎感染拡大不安広がる 苫小牧市に問い合わせ70件

 苫小牧市内でも新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを市が22日に公表して以降、市民から情報発信の在り方などをめぐる問い合わせが市役所に相次いでいる。

 「どこの学校なのか。不安で外に出られない」―。岩倉博文市長が、同日の緊急記者会見で市内在住の10代と70代の女性2人の感染が確認されたと発表してから24日までの連休3日間の問い合わせは約70件に上り、職員が休日返上で対応に追われた。

 22日の会見では、道の発表が2人の居住地を「胆振管内」とした一方で、岩倉市長は感染拡大防止の観点から「苫小牧市」と説明。「10代女性」に関しては、「小中学生では」との憶測を避けるため「高校生で最後の年(3年生)で学校には行っていなかった。校内感染は心配していない」などと踏み込んだ情報提供をした。

 市危機管理室によると、問い合わせ約70件のうち、8~9割が市の対応への苦情。感染者についてさらに詳細な情報開示を求める内容が目立ったという。担当者は「感染拡大への不安が背景にあるとみられるが市では、(基本的には)道の公表以上の情報を出すのは難しい」と話す。

 「苫小牧から感染者が出たと発表されたことで、店に客が来なくなった」と経済的な影響を訴えた人もいたという。

 自然災害では市が主体的に活動するが、感染症に関しては保健所対応が原則。苫小牧市内には道立保健所しかなく、情報発信も道の発表が基本となる。このため道が23日、新たに公表した胆振管内の感染者2人を、22日発表の市内の感染者2人との濃厚接触者としたため、市は道に居住地情報を含めた詳細な開示を求めたが、「本人が非公表を望んでおり、不特定多数と接触する職業でもなかった」と説明。道の発表内容を超える情報提供を断念した経緯がある。

 市は広報にホームページや防災メールなどを用いているが、情報発信に当たっては「公衆衛生対策や感染者の個人情報保護の観点に加え、市民の不安軽減にも配慮したい」としている。

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