新型肺炎 風邪の症状、家庭で健康観察を、保護者に協力求める

新型肺炎 風邪の症状、家庭で健康観察を、保護者に協力求める
子どもの体温を計測する苫小牧市内の保護者=25日午前7時半ごろ

 新型コロナウイルスの感染が道内で拡大する中、鈴木直道知事は24日、子どもの体温測定と風邪の症状が見られる場合は学校を欠席し、家庭内で健康観察するよう、全道の保護者に要請した。これを受け、苫小牧市内でも感染の広がりを食い止めようと、保護者や教育機関の取り組みが進められている。

 苫小牧市教育委員会や市内の高校は同日、電子メールで保護者らに協力を呼び掛けた。学校での集団感染に危機感を抱く保護者も多く、25日朝から各家庭で子どもの体温測定を実施。樽前小学校の大塚志保教頭は「児童の大半が検温後に登校した様子。多くの保護者が理解を示してくれており、とても心強い」と話す。

 ウトナイ中学校でも同様の取り組みが進む。石田憲一教頭は「先週から微熱や軽い頭痛でも欠席する生徒が増えている」と語る。校内の感染防止に向けては、使用済みのマスクやティッシュペーパーなどは生徒が各自ビニール袋に入れて持ち帰るなどの対策を進めており、「この取り組みを徹底させたい」と話す。

 市教委の五十嵐充教育長は集団感染防止に「保護者の理解と協力が不可欠」とし、今後の対策で「教職員も勤務前の体温測定に協力するよう求めたい」と述べた。

 小学2年生の娘を育てる学習塾経営、畠山俊彦さん(45)=弥生町=は「騒ぎ立てるべきではないが、楽観視もできない。命に関わることなので動向を注視したい」と心情を語った。

 道教委は同日24日、公立の小中学校や高校に卒業式の開催時間短縮や出席者の縮小などを要請する方針を発表。3月1日に卒業式を控えている市内の道立高校は通知が届き次第、検討に入る準備を進める。

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 一方、苫小牧保健所は今後、市内の小中高校で新たな感染が確認された場合、濃厚接触者の有無を確認し、発熱などの症状が出ていれば必要に応じて検査で感染者を特定し、入院措置で拡大を防ぐ方針。休校や消毒、保護者説明会などの開催は市教委や道教育委員会の判断で行うとしている。

 保健所は「学校側も対応策で苦慮していると思う。相談に対応したい」としている。

 なお、22日に感染が確認された市内在住の10代の女子高校生の対応について、同保健所は「他の生徒や教職員と濃厚接触しておらず、学校内で感染拡大の心配はない」と冷静な対応を呼び掛ける。

 道や市などによると、生徒は高校3年生。6日に発熱し、医療機関受診を経て道立衛生研究所で検査した結果、22日に陽性と判明した。同保健所は、ウイルス感染から発症までの潜伏期間の多くが5~6日で、生徒は2月から一度も登校していないことから学校への対応は必要ないと判断。学校への指導なども行っていないとしている。

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