新型肺炎 苫市教委が方針、27日から来月8日まで休校 保護者に戸惑い

新型肺炎 苫市教委が方針、27日から来月8日まで休校 保護者に戸惑い

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策で、苫小牧市教育委員会は27日から3月8日までの11日間、市内全小中学校を臨時休校する方針を決めた。市内各学校や関連施設などは急きょ決まった道の要請への対応に追われ、市内の幼稚園も市教委の判断を踏まえて休園を検討している。保護者からは「休校は当然」などの冷静な受け止めや、「子どもの預け先がない」など戸惑う声が上がっている。

 市教委には26日午後1時現在、道教委から正式な通知は届いていなかったが、児童や生徒、その親に対する周知を徹底するため、下校時間前に決断する必要があると判断した。26日朝から担当者が断続的に検討し、児童・生徒への指導や教職員への対応、休校明けの対応などを決定。五十嵐充教育長名で各小中学校長充てに文書で通知し、各校に適切な対応を求めた。

 市内の小・中学校なども情報収集に追われた。中心部にある小学校は感染拡大への不安から登校を渋る児童もいたといい、校長は「感染拡大を食い止めるには思い切って休むことも有効。感染拡大の予防、児童や保護者の不安解消につながる」と強調する。中学校の校長も一斉休校に「感染を広げないための手だて」と理解を示しつつ「授業時数の確保や授業内容の組み立て直しなど、休校解除後の対応もしっかり考えなければ」と気を引き締める。

 幼稚園なども市教委の判断にならった対応を検討する動きが続々。はくちょう幼稚園は「小中学校にならう形で休園する」とし、苫小牧いずみ幼稚園は緊急時などを見据えて「保護者へメールなどで情報共有できる対応を取る」と説明。認定こども園苫小牧聖ルカ幼稚園は現時点で休園は予定していないが「市から直接要請があれば休園も考える」としている。

 児童や生徒の保護者からは歓迎と困惑の声が広がる。明野新町の会社員、桜木剛彦さん(50)は「息子が通う中学校では、マスクをしていない生徒もいると聞く」と休校を歓迎しながらも「休校の期間は外出もできなくなると思う。残りの授業の取り扱いや外出制限など、学校の方針や指示が気になる」と話す。

 3人の子どもを育てる澄川町のパート従業員、二瓶奈津香さん(44)も「早く学校を休みにしてほしかった」と強調しつつ、「小さい子どもを一人にはできず、仕事も休めないという親はいるはず」と指摘。子どもがインフルエンザにかかっても、仕事は休みづらいことから「小さい子どもがいる親は悩ましいのでは」とおもんぱかる。

 小学6年生以下の子どもを預かる市ファミリー・サポート・センターは「市内全域から依頼の殺到が予測されるが、すべてに応えることは難しい」と懸念。24日からは感染予防の観点から、病児の預かりや受診代行も休止しており「働いている保護者の力になれず歯がゆいが理解してもらいたい」と呼び掛ける。

 学校に設置している学童保育・放課後児童クラブはこれまで、インフルエンザなどの感染症で学校閉鎖した場合、併せて閉室して集団感染を防いできた。管理する市青少年課は市内7カ所の児童センターも3月15日まで、自由来館の利用を停止しており、「従来の対応と同様でいいか検討したい」としている。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る