苫小牧市は4日から19日まで16日間、証明取扱所や出張所を除く市内の全52公共施設を休館にする。中央図書館や総合体育館、コミュニティセンターをはじめ、スポーツ、文化の活動拠点が軒並み閉鎖。小中学校の臨時休校期間も24日までの延長が正式に決まった。新型コロナウイルスの集団感染を防ぐための措置に、市民は外出する機会を失いつつも「早く終息して」と願いを込める。
普段、幅広い年齢層が集うコミセンは既に利用者が減少。のぞみコミセンはこれまで、サークルなど各団体に活動の判断を委ねていたが、先週末からキャンセルが相次いでいた。休館決定に押部直樹館長は「感染拡大を防ぐ取り組みに協力していく」と強調する。
同コミセンのパッチワークサークル「ラインパッチ」の林由美子講師は「次回のサークルは休講する予定だった。いつ事態が終息するのか分からないので、それぞれ自宅で課題を進めてもらう」と冷静に受け止めており、「今は感染しないよう自己管理に気を付けたい」と話す。
豊川コミセンで二つのスポーツサークルに所属し、週5日のペースで施設を訪れていた市内豊川町の谷口勇五郎さん(80)は「集まるメンバーも徐々に減っていた」とし、「休館は残念だけど仕方がない。散歩するなどして体を動かしたい」と前を向く。
普段は沼ノ端スポーツセンターで汗を流しているという東開町の吉岡翔さん(21)は、「できれば開館を継続してほしかった」と残念がりつつ「健康を考えたら必要なこと」と理解を示す。文化、スポーツと幅広く公共施設を利用する北栄町の田下幸靖さん(79)も「これ以上、市内に感染が広がってほしくない」と話す。
すべての施設が休館することで、外出や友人らと交流する機会が失われることに戸惑う市民も多い。東開町の高橋利夫さん(70)は「夏場ならパークゴルフができるけど今の時期は無理。この2週間はどこに行けばいいのか」と肩を落とす。
中学3年生の娘を持つ糸井の自営業、鈴木千鶴子さん(52)は「感染を予防するためにはやむを得ない」と覚悟しつつも、臨時休校期間の延期に「小さな子どもを抱えながら働く人にとっては切実」と指摘する。「学校生活や先生、友達と過ごせる残り少ない時間が犠牲になった。子どもたちの心のケアも必要ではないか」と話している。



















