「そういえば、もうなくなるかもな」。仕事帰りにトイレットペーパーを求めて、ドラッグストアに行った。だがほぼ売り切れ状態。店員に聞くと、コロナウイルスの感染拡大に伴い、トイレットペーパーやティッシュペーパーが品切れになる―といううわさがSNS(インターネット交流サイト)で流れ、拡散したとのことだった。
非常事態の流言飛語は胆振東部地震で経験した。当時、千歳市内で勤務していた。「大きな地震があるらしい。『自衛官から聞いた』と知り合いが言っていた」「正午から断水する」―といった情報が流れた。中には「きょうの午後5時に地震がある」という情報も。小職に電話で真偽を確かめる友人もいた。
人は極度の不安と情報不足に陥ると、不確かな情報にもすがる。新型コロナにはワクチンや特効薬がないことに不気味さを感じている人は多いだろう。そんな心にうわさは忍び寄り、混乱をもたらす。
デマと分かっていても品薄を恐れて購入に走る人もいたようだ。心配になる気持ちは分かる。だが平時とは違う状況だからこそ、出どころの怪しい情報は一呼吸置いた冷めた目で見極めて、行動する必要がある。(平)
















