新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、苫小牧市内の小中学校、高校の全校が休校し、幼稚園も多くが休園する中、認可保育園は従来通り保育を継続している。働く保護者の最後のとりでとして、外部から園内にウイルスを持ち込まないよう対策を強化しながら活動。保護者の協力を得て登園人数も減らすなどし、難局を乗り切ろうとしている。
市内の全小中学校が一斉休校した2月27日、幼稚園や放課後児童クラブ(学童保育)は子どもの受け入れをストップ(学童保育は9日に再開予定)。子育て支援センターや児童センターなども閉鎖した。市内の道立高校も休校し、今月2日に卒業した3年生を除いて1、2年生は自宅で学習を続ける。
認可保育園や認定こども園は、保護者の仕事や病気などで毎日の家庭保育が難しい子どもが預かり対象。閉園すると影響が大きいため、事業を継続している。
各園とも保育中の集団感染防止へ、登園前の体温計測を要請。37度5分以下を条件に受け入れている。これまで保育室で対応していた登園・降園時の子どもの引き渡しを玄関前に変更。保護者の園内立ち入りも制限するなど、ウイルスの持ち込みリスクを減らしている。
保育集団を最小化させるため、保護者の仕事が休みの日や育児休業期間中の場合、できる限り家庭内で保育するよう協力を求める園もある。96人が在籍する錦岡保育園(宮前町)は1日当たり約90人が登園していたが、家庭保育の協力要請後は登園児数が減少。今月2日時点では、普段の半数以下の35人になった。
たいせい保育園(大成町)も同様の協力要請で、同日の登園児数は在籍85人中33人となった。同園の赤川明美園長は「小中学校の一斉休校で子どもを持つ保育士が通常通り勤務できず、職員が手薄になっている」と説明。「家庭保育の協力が得られ、混乱の中でも園が継続できている。本当に感謝している」と語る。
2歳と5歳の子どもを持つ豊川町の女性(37)は「パート勤務なので、仕事を休むと収入に影響する。休園すると生活ができなくなる」と保育園の受け入れが欠かせないと訴える。
一方、市内の認可保育園に2歳の女児を預ける母親(30)=美原町=は「感染が心配なので、できれば自宅で一緒に過ごしたい。保育園が休園になると会社に休みを申請しやすいが、今は難しい」と複雑な胸中を明かす。
市によると、保育園は児童福祉施設の位置付けで「簡単には閉園できない」(こども育成課)。担当者は「小中学校の休校期間が当初予定よりも長くなり、保育現場は有資格者の確保などで大変さが増している。今は厳しいと思うが、何とか保育を継続させたい」と話している。
















