新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、苫小牧港発着のフェリーを運航する各社は乗客の体温検査、船内イベントの中止、大人数で利用する船室の定員を減らすなど水際対策を強めている。乗船予約のキャンセル手数料を無料にする動きも広がる。
大洗航路を運航する商船三井フェリー(東京)は2日から、全乗客の体温検査を行っている。苫小牧港では、乗船手続きのカウンター前で職員が熱感知カメラを乗客の額に当て、37・5度を超えた場合は別の体温計でも測定。下がらなければ乗船を断っている。
2日は「さんふらわあさっぽろ」で130人に体温測定を実施。高熱の乗客はいなかったが、乗船した埼玉県川口市の期間社員中川浩一さん(61)は「感染拡大防止には、必要な取り組み」と評価した。
同社は、31日までの船内イベントを中止。乗船予約キャンセルには無料で応じている。
仙台、名古屋航路の太平洋フェリー(名古屋市)も、4月20日までの定期便の乗船予約キャンセル料を無料とした。1日から4月30日まで、ラウンジショーやピアノ演奏、映画上映は見合わせる。
繁忙期となるゴールデンウイーク(4月24日~5月5日)期間中は、「いしかり」と「きそ」の2等和室の予約を休止。4月23日以前の便についても、2等和室の定員は両船で最大半分程度に減らす。
秋田、新潟、敦賀航路を開設する新日本海フェリー(大阪市)も、31日までの便の乗船予約取り消し、変更手数料を無料に。政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が、風通しの悪い場所での大勢の接触を避けるよう呼び掛けていることを受け、同社営業企画部は「大人数が利用する和室やベッドルームの定員を減らすことも検討している」と説明する。
八戸航路の川崎近海汽船(東京)は、1日から大人数が就寝する2等室で、乗船者のスペースを通常より1人分広く空けるようにした。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた取り組みで、5月末まで継続する予定。乗船者のマスク着用や船内の手すり、ドアノブなどの消毒も徹底させる。
















