苫小牧在住山本純子 飛躍誓う 世界選手権横浜大会で11位-アイスクロス

横浜開催のレッドブル・ワールドチャンピオンシップで全体11位と健闘した山本(右から2人目)=提供

 アイスクロスの世界選手権レッドブル・ワールドチャンピオンシップ横浜2020(2月15日、横浜市臨港パーク特設会場)で苫小牧在住の山本純子(37)=苫小牧ケーブルテレビ勤務=が女子全体11位と活躍した。毎年の世界ランキング上位陣に食い込む国内第一人者は当地に戻り、「自分としては良い滑りができた。シーズン最後の大会になるロシア・モスクワ大会(21日)に向けて準備をしたい」と意気込みを語った。

 アイスクロスはアイスホッケーやスキー、スノーボードの要素を取り入れた競技。横浜大会では全長約700メートルの氷の特設コースを滑降した。起伏やカーブ、ジャンプ台などを設け、同組の競技者をかき分けるようにしてゴールを目指し、順位を競う。横浜では18年以来、2度目の開催となり、冬季スポーツのニューウエーブとして人気を高めている。

 今回の横浜大会には男女各種目全体で世界各国の約170人が参加。山本は最高峰のカテゴリーとされる「ATSX1000」の女子クラスで他の日本人2人とともに出場していた。

 予選となるタイムトライアルを全体14位通過し、9~23位が回る敗者復活戦で見事な滑りを見せ、上位16人による決勝トーナメントまで駒を進めた。

 1組4人でレースを進めていく決勝トーナメントでは各組上位2人がセミファイナルに進出できるが、山本は4人中3着となり初戦で敗退した。予選や敗者復活戦の成績を加味して、全体11位という結果となった。「決勝トーナメントではスタートが遅れてしまい、思い通りのレースができなかった」と反省するが、なおも続くシーズンへ気持ちを切り替える。

 長野県軽井沢出身で苫小牧ではアイスホッケーに打ち込んでいた山本がアイスクロスに出合ったのは10年前だった。テレビを見て当時札幌で開催された国内選手の選考会に参加したことをきっかけに本格的にのめり込み、以来、国内女子のパイオニアとして世界各国で開催されているレッドブルのシリーズ戦に挑戦を続けている。

 横浜大会ではマキシー・プランテ(カナダ)が初勝利を挙げ、強豪として名乗りを上げた。北米や欧州から常に世界トップ選手の新星が現れる状況が続く。今季最後の大会となるモスクワ大会に向けては「そういう選手にも負けないようにスタミナをつけてベストを尽くしたい」。あくまでも表彰台と初優勝を目指す。

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