市内三光町の古川トシ子さん 94歳で日本舞踊の名取に「体が動く限り頑張る」

市内三光町の古川トシ子さん 94歳で日本舞踊の名取に「体が動く限り頑張る」
名取試験に挑んだ古川さん(左から3人目)。右から3人目が若柳旭甫家元

 苫小牧市三光町在住の古川トシ子さん(94)は今月、市内若草町の料亭で開かれた吉松派若柳流旭甫(きょくほ)会の名取試験に合格し、「若柳旭令(きょくれい)」の名取免許が授与された。四代目家元・若柳旭甫さんによると、90歳を超えての名取免許合格は極めて珍しい。免許を受け取った古川さんは「皆さんのおかげで踊りを続けられた。これからも体が動く限り、頑張ります」とほほ笑んだ。

 名取試験は課題曲を家元らの前で踊り、技術や表現力を審査されるもの。今回は古川さんのほか、北名春子さん(70)=三光町=、石田富美子さん(80)=桜木町=、森初音さん(14)=札幌市=が挑戦した。

 50歳を超えてから、町内会活動を通じて日本舞踊と出合ったという古川さん。毎週1回の稽古に加え、サークル活動にも取り組み、”舞踊漬け”の毎日を送ってきた。高齢になり、少し体調に不安を抱くことも増えてきたが、みんなで集まってお茶を飲みながらおしゃべりすることを楽しみにしながら、学びを継続。「後悔しない生き方をしたい」という思いで、試験への挑戦を決意した。長年、打ち込んできた成果を存分に発揮し、合格することができた。

 今回の試験では全員が合格。試験後に開かれた名取式では、北名さんに若柳旭進(きょくしん)、石田さんに若柳旭扇(きょくせん)の名取免許、森さんには1・2級の合格証が送られた。それぞれに名取免許や合格証を手渡した若柳旭甫家元は「世の中がどんどん変わる中、日本舞踊の文化を絶やさないように努力することは大切」と強調。「歴史のある若柳流の名取となったことを誇りに思い、これからも頑張ってください」と激励した。

 同会は4月18日、市民会館大ホールで公演会を予定しており、この中で古川さんら新名取の披露目あいさつも行うという。

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