ホッキ価格落ち込む 外出自粛で飲食店買い控え 苫漁協

ホッキ価格落ち込む 外出自粛で飲食店買い控え 苫漁協
外出自粛が浜値に影響している苫小牧のホッキ漁=14日午前6時40分ごろ、苫小牧港・西港漁港区

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛を受けた、飲食店などでの客足の落ち込みが、苫小牧市の特産品であるホッキ貝の価格にも影響を与えている。2月下旬には1キロ当たりの単価が200円台後半と、平年相場と比べて100円以上も下落。ただ、休漁による出荷調整やしけ続きなどで、14日は一転して平年並みに回復し、漁業者らは「本格的に消費が戻れば」と期待する。

 苫小牧漁業協同組合によると、苫小牧産ホッキの1キロ当たりの冬季の平均単価は、420円程度が相場。大ぶりの貝に限定して水揚げするため、単価は他地域に比べて割高となっている。多くは飲食店などで流通しているが週末の外出自粛要請を受け、買い控えが顕著になっているという。

 今年は2月20日時点で1キロ当たり383円だったが、鈴木直道知事が緊急事態宣言を出した同28日は同280円に急落。漁協の担当者は「1週間で100円も落ち込むのは異例」とし、「このままでは漁業者の生活が成り立たない」と危機感を募らせる。

 漁協や買受人らが協議し、3月2~4日は出荷調整で休漁。ホッキ漁は資源量調査に基づきノルマ設定しており、単価が低い時は漁業者への負担を避けるため、休漁措置を取るのが基本だが「感染症の影響による休漁は異例」。5、6両日もしけで漁に出られず、再開した7日は同320円と微増した。

 今週は9日に出漁したが、10~13日はしけで漁を休んだ。14日は19隻で約6・5トンを水揚げし、同約430円と平年並みに回復した。市場の品薄感で単価が戻ったとみられるが、冬ホッキ部会の中出弘幸船団長(53)は「ホッキを買ってくれる人がいてこその漁業者。家庭などで消費が進んでほしい」と願った。

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