苫小牧市内の認可保育園に通う男児の新型コロナウイルス感染が15日確認されたことを受け、開園している市内の保育園では一層、危機感を強めている。多くの園が正しい手洗いの励行や登園時の体温確認などを改めて徹底する一方、現場の対応だけでは限界があるとして、市が主体となった対策の検討を求める声も上がっている。
市内の認可保育園や認定こども園では小中学校が一斉休校に入った2月下旬ごろから、感染予防対策を強化。保護者に対し、登園前の体温計測や仕事が休みの際の家庭保育への協力などを要請。保護者の園内への立ち入りを制限し、子どもの受け入れを園内から玄関先に変更した園もある。
各園では可能な限りの対策を進めてきたものの、保育園児の感染が現実になったことで改めて徹底に乗り出している。錦岡保育園(宮前町)では、園内施設や玩具などの消毒をさらにきめ細かく行う考え。近く、園内会議を開き、対策の漏れやより強化できることがないかを現場の保育士らで話し合うことも計画している。
うとない保育園(ウトナイ南)では、園児の体調観察に一層力を入れる。現在、体温が37度5分以上の園児は受け入れていないが、それ以下であっても37度台の場合、念のため登園を自粛するよう保護者に要請するという。
正しい手洗いや消毒の仕方を改めて確認する園も。ひよし保育園(日吉町)ではトイレの後や昼食前の正しい手洗い方法を改めて園児に指導。園児たちは指の間や手の甲、手のひらのしわなどもせっけんで丁寧に洗い、感染予防に努めている。
一方、市内東部の認可保育園の園長は「対応が現場に丸投げされているという印象だ」と話し、「現場でできることはやり尽くしている。もう少し市が主体となって対策を考え、市内全体で統一した取り組みを進めてほしい」と訴える。
市内で認可保育園6園を運営する市福祉事業協会では、保育施設での感染が確認された際の対応をまとめたフローチャートの作成を市に要望。同法人の担当者は「どんなに現場で感染予防に努めていても、園児が家庭生活などで感染することは防げない」と指摘。「現場での混乱を避けるため、園児の感染が確認されてから対応を考えるのではなく、今から想定できる準備も進めるべき」と語った。
















