冬を本州で過ごしたマガンやヒシクイなどの「北帰行」が本格化し、中継地の苫小牧市のウトナイ湖と周辺の農地ではにぎわいを見せている。湖上や農地から鳴き声を上げて一斉に飛び立つ光景は、季節の風物詩となっている。
国の天然記念物であるマガンやヒシクイは、冬場を本州の湖沼で過ごし、春に繁殖地のロシア方面へ戻る。ウトナイ湖は渡りルート上にあるため「休憩地」となっており、夜はキツネなどの天敵に襲われないよう湖上で羽を休め、昼間は農地で地面に落ちたトウモロコシの粒や落ち穂などを食べて渡りに必要な体力を蓄えている。日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリの中村聡チーフレンジャーは「今年は雪解けが早く、広範囲で採食しているようだ」と話す。
同サンクチュアリによると、今年は2月14日に最初の飛来を確認。今月12日の調査では4万羽が同湖に集まっていた。
14日、植苗の草地や農地では、マガンの群れが鳴き声を上げながら、次々と大地に降り立つ姿が見られた。農地では地面をつついて餌を探したり、羽を休めたりして過ごし、渡りに向けた英気を養っていた。
















