新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、鈴木直道知事は「緊急事態宣言」をきょう19日で終了する一方、外出自粛は内容を緩和しながらも続けるよう求めた。20日以降を「危機克服の新たなステージ」と位置付け、施設休館やイベント中止は3月末まで延長する方針も示した。打撃を受ける飲食店などの関係者からは悲鳴にも似た声が上がり、市民は「早く終息して」と願っている。
3月は本来であれば歓送迎会シーズンの繁忙期だが、苫小牧市錦町の「ココカフェ」は売り上げが、前年と比べて半分以下に落ち込み、店長の村上智恵さん(36)は「世界中で感染が広がる中、外出自粛は仕方ないと思う」とやるせない表情で語る。9日からテークアウトを受け付けるなど、売り上げの確保に力を入れているが「個人事業主に対する政府の手当もどうなるか分からず困惑している」と途方に暮れる。
王子町でライブハウスを経営する杉村原生さん(41)も3月に予定していたイベントの3分の2近くが中止になり「かなり厳しい状況に、一気になった」と肩を落とす。2月28日の緊急事態宣言後にキャンセルが相次ぎ、ライブハウスが「悪者」かのような名指し報道にうんざりした表情。外出自粛要請が続く現状に「しわ寄せの影響を議論した上で発表を慎重にすべき」と注文を付ける。
国内の感染拡大は依然続いており、市民は「状況は何も変わらない」などと冷静に受け止める。宮の森町のパート従業員、杉岡静子さん(71)は「悪いウイルスをうつされるのも、うつすのも嫌」ときっぱり。仕事以外は外出しないよう心掛けるが、家族4人暮らしで買い物は欠かせず、ハンカチで手作りしたマスクを着けて予防に努める。
澄川町の無職、石橋和佳さん(72)も「先行きが見えない中、不安が大きいだけに命を重視したい」と話し、外出自粛の期間についても「少なくともあと1週間は必要。子どもたちの新学期が始まるぐらいまで自粛期間を続けた方がいい」と指摘する。
「感染への不安もあって不要な外出は控えている」と話す元町の主婦、佐藤幸子さん(35)は、自粛の必要性を認めながらも5歳と0歳の子どもたちの運動不足や精神面を心配する。「体操教室や習いごとなどの休みが続いてストレスがたまっている」といい、「子どもたちが思いっきり遊べる日が早く来てほしい」と切実に訴える。
















