苫小牧市消防署日新出張所=日新町4=の運用が27日、始まった。昨年春からの現地建て替え工事が終わり、延べ床面積は約2・5倍に。白い壁を基調とし、遠くからでも分かるよう正面玄関近くに赤いラインを入れ、緊急通報番号「119」を大きめに配した独特の外観となった。
新庁舎は鉄筋コンクリート造り、2階建て、延べ床面積約1500平方メートル。市内に五つある出張所の中では末広出張所(約1770平方メートル)に次ぐ大きさとなる。
市消防本部によると、災害発生時における市内西部の最前線基幹施設の位置付け。建築基準法が定める1・5倍の耐震強度を実現した。
施設内部は段差のないユニバーサルデザインを採用。重油発電機、水1000リットルなど非常時も3日間消防態勢を維持できる設備、女性職員用の仮眠室、トイレ、浴室も設けた。
消防車は2台、消防団車、救急車、普通車が各1台ずつ。職員は24人を配置した。
消防隊の主な管轄エリアは、東が苫小牧川左岸の豊川町、桜木町、有珠の沢町、西が小糸魚川右岸の川沿町、柏木町および鉄南の小糸井町や永福町など計12町と糸井地区と広範囲に及ぶ。
庁舎内には救命講習や地域の消防、防災意識向上を目的とした研修室も開設。最大45人が利用できるという。
上野泰範所長(54)は「東西に長い苫小牧において西地区の要になる施設。救命、防災について市民が学べる場も設けた。職員一同、市民の安心と安全に貢献したい」と力を込めた。
1978年建築の旧庁舎は老朽化が進み、震度6強の地震で倒壊する危険性が指摘され、2018年7月上旬に閉鎖。救急隊は新富出張所(新富町)、消防隊は錦岡出張所(青雲町)に一時移転し、日新出張所のエリアをカバーしながら、19年5月下旬から建て替え工事を進めていた。総工費は約7億3000万円。



















