苫小牧市沼ノ端の化学製品メーカー、北海道曹達(神田知幸社長)が、魚介類を飼育する水槽などの水質ろ過材「ウニポラス」を発売した。廃棄されるウニ殻を有効活用した商品で、容量別に一般向け、業務用を用意。当面は年間2~3トンペースで生産するが、将来的には同15トンまで拡大させたい考えだ。
ウニは廃棄される殻が約8割を占め、水産加工場などで処理の負担が大きい―と釧路水産試験場の依頼を受け、2015年からウニ殻の有効活用策を研究してきた。
ウニ殻は小さな穴がたくさんある多孔質構造「ポーラス」で、水質汚染を減らす働きがある細菌が付着する面積が大きいことに着目した商品。魚のふんなどから生じる水槽内の汚れを細菌の働きで抑制、水質を中性に維持する機能があるという。一般的な家庭用水槽であれば1年ほどで、水中に溶けて残さもほとんどなくなるといい、ゼロエミッション(廃棄物ゼロ)にも貢献できる。
同社は水洗いや乾燥などの工程をはじめ、特殊な溶液に漬けるなどの製造技術を確立。処理槽の拡充など設備投資をし、商品化した。
道内外の水族館や研究機関など20カ所にサンプル提供し、データを収集しながら商品化。同社は「水族館から『水の透明度が上がり、魚も元気になった』などの声が寄せられた。水槽の水を交換する頻度も減り、省力化にもつながっている」と効果を強調する。
19年11月には「北海道認定リサイクル製品」に認定され、満を持して今月19日に販売を始めた。1リットル当たりの単価は税別2000円で、業務用が10リットル、一般向けは1リットルを用意。需要を見極めた上、生産量を年間15トンに引き上げる設備投資も考えており、「今後も化学の技術力を生かした製品の開発、製造に取り組む」と意気込んでいる。
同社代理店が通信販売している他、同社が直接販売にも応じる。問い合わせは同社のウニポラスお客さま窓口 電話0144(55)3788。
















