自宅の6畳間にずらりと並ぶ、木箱や厚紙で作られた家屋の模型。それぞれの家には段ボール製の家具と市販のミニチュア家電が並べられ、生活感を演出している。苫小牧市啓北町に住む中田順さん(88)が、4年ほど前から自宅でこつこつと制作してきたものだ。「作りながら生活を想像して楽しんでいる」と笑顔を見せる。
中田さんはオホーツク管内小清水町出身で、苫小牧へ移り住み38年になる。幼少時に駆け回った農業地帯の風景を形にしようとミニチュア制作を始め、模型作りにはまった。
現在は約40センチ四方の家屋の模型が10作品並ぶ。家電や食べ物などのミニチュアは現在31歳の孫が小さい頃に使っていたものや、自分でリサイクルショップを巡って少しずつ集めたもの。段ボールを貼り合わせて自作したものもある。
住人をイメージしながら少しずつ手を加えている。苦学しながら大学に通った、今は亡き兄を思いながら制作した部屋もあり、「それぞれの模型に思い入れがある」と中田さん。「今後は山や川など、自然の風景を作ってみたいですね」と想像はさらに膨らむ。
















