新型コロナウイルスの感染拡大や産油国の協調減産交渉決裂などを受け、苫小牧市内のガソリンスタンドで店頭価格の値下がりが続いている。1月には中東情勢の緊迫化を背景にフルサービスで1リットル当たり150円台となったが、現在は120円台前半に。業界関係者によると、2017年5月以来2年11カ月ぶりの安値水準。セルフサービスでは、110円台の店も出始めた。
地元の業界団体に加盟する主要ガソリンスタンドでは、3月28日ごろからフルサービス店でレギュラーガソリン1リットル当たりの価格を7円下げて124円、セルフサービスでは121円とする店が目立つ。
2日はフルサービスで119円の店もあり、一部安売り店では、店頭価格が113円前後まで下がっている。
新型コロナの感染拡大による経済の減速懸念から原油価格が下落、小売価格に反映されている。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の産油国による協調減産協議の決裂も響いている。市内の業界関係者は「新型コロナの影響で物流などの需要も見込めない中、協調減産の交渉決裂により増産する国もあり、原油価格が暴落した」と指摘。経済活動が停滞し、外出を自粛するムードが広がっており、値上げの局面にはないという。
石油情報センター(東京)が1日に公表した全国のガソリン平均価格(3月30日時点)は136・3円で、10週連続の値下がり。道内は130・3円と、全国で3番目に安い。
今後、6日時点の価格が8日に公表される予定だが、同センターは「状況は変わらず、石油の元売り各社が卸値を下げしている」と指摘。値下がりは続くと予測する。
日吉町のパート従業員女性(54)は「1月に比べ20円も安いと気分的に全く違う。仕事で車を使うので安くてうれしい」と笑顔を見せた。
一方、緑町の男性会社員(66)は「景気悪化懸念からの値下がり。経済に与える影響は不透明で、いい事ばかりではない」とため息。春日町の主婦(36)も「うれしいけど、最近は子どもと自宅にいることが多い。車を使った移動は最低限で、遠出する気になれない」と複雑な表情を見せた。



















