新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。東胆振管内で新たな感染者は3月16日以降確認されていないが、東京都を中心に患者が急増し、予断を許さない状況が続く。苫小牧市医師会の沖一郎会長に現状と注意点などを聞いた。
―管内(苫小牧市と白老、安平、厚真、むかわの4町)の医療機関の現状は。
ウイルス感染を避けようと外来受診を控える動きがある。診療所、病院ともに同じ傾向だが、医療機関は衛生管理を徹底しており、安全だ。
―定期的に通院している高齢者が受診を控えるケースもあるようだ。
3カ月分の処方薬を要望する慢性疾患などの患者さんもいるが、できれば1、2カ月に1度は診察を受けるよう勧めたい。医療機関は安心なので、体調をしっかり管理して免疫力を付けてほしい。
―医療機関のマスクや防護服は足りているのか。
医療資機材はかなり不足している。医師会として備蓄マスクや民間企業から提供された消毒薬を2度に分けて100の会員医療機関に配布したが、1施設当たりでは焼け石に水。これらの物資は卸業者にも入荷しておらず、医療機関に十分な量は供給されていない。防護服もだいぶ厳しい状況だ。
―さらに感染が拡大しても大丈夫か。
管内の医療機関は1次救急、2次救急、市夜間・休日急病センターを含め通常診療態勢を取っている。オーバーシュート(爆発的感染増加)が起きたときの体制も少しずつ構築している。住民の方々には心配しないで受診してほしい。
ただ、道内はこのところ新たに感染する患者の数が少ないことで、気の緩みが出ている印象だ。入学や転勤などで人が動く時期に入るため、新たな感染が心配だ。
―東京都を中心に感染者が急増している。
道内は現在、感染をコントロールできていると思うが、東京のような感染者の拡大は非常に心配。苫小牧や千歳、札幌などは若い人が多い地域なので、注意が必要だ。会社の同僚や家族のことを考えて行動してほしい。東京のような状況はいつ起こってもおかしくない。小池百合子都知事のメッセージは日本全国への呼び掛けでもあると考えている。苫小牧市も何かあったときにすぐ対応できるようお願いしたい。
―私たちが今取るべき行動は。
あくまでも私見だが、4月半ば、できれば4月いっぱいは今の自粛対応を続けるべきだ。相当、緊張感を持って対応しなければならないと思う。今後の動向は(患者が急増している)首都圏次第という面もあるが、だからこそ日本全体で、油断せず自粛を続けないといけない。とにかく命を守る行動を取ってほしい。
















