「世界に向けた人材育成」苫駒大、来春「北洋大」に校名変更 語学教育に力入れ再出発

「世界に向けた人材育成」苫駒大、来春「北洋大」に校名変更 語学教育に力入れ再出発
大学名変更などについて説明する学校法人の松尾理事長(左)と有沢学長

 苫小牧駒沢大学(有沢恒夫学長)を運営する学校法人京都育英館(松尾英孝理事長)は2日、大学名を2021年4月から「北洋大学」に変更すると正式発表した。既存の国際文化学部に英語、中国語、日本語を学ぶ三つの履修コースを開設。語学教育中心の大学として再スタートし、学生の確保に力を入れていく。

 同日、同大学で記者会見した松尾理事長は校名について、「北海道から太平洋を臨み、世界に向けた人材育成を願って付けた」と説明。北海道外国語大や北海道苫小牧大とする案もあったが、前者は学部学科名の変更が必要で、後者も全国的に苫小牧の知名度が低いことなどから断念したとし「地名を校名に取れず、極めて残念」と語った。

 名称は2月28日の学校法人の理事会で決定し、1日に文科省へ届け出て、手続きが完了した。

 開校時は国際文化学部キャリア創造学科名と定員75人は変更せず、履修コースとして英語、中国語、日本語コースを新設する。日本語コースは日本語教師養成や留学生向けを想定。コース選択は入学後に行うという。

 21年度の新規開講科目として、成功だけではなく失敗から学ぶ「失敗学」、伝える力を養うための「心に刺さるプレゼンテーション」などを検討しており、5月末までに決定する。

 今年度からは、夏休みを半月短縮して冬、春休み期間を延長。地元企業から給与が支払われる長期インターンシップ(就業体験)も実施する。

 付属校として、同大をはじめとする国内大学への進学を目指す留学生に日本語教育を行う「留学生別科」は今年7月に開設する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国内への入国制限で、10月~来年4月ごろまで遅れる見通しも示した。

 今年度の入学予定者は45人と、定員75人を大幅に割り込んでいる。うち留学生が28人で、内訳は中国26人、ベトナム2人となっている。

 21年度は学校名や履修内容が変わるため、松尾理事長は「定員通りか定員を超える応募者があるのでは」と期待。定員割れが長期化する場合には、撤退の可能性もあることを示唆しつつ「地域に貢献できる大学として存続できるよう最大の努力をする」と述べた。有沢学長も「ローカルの私立大の生き残りを懸けた取り組みを進めたい」と力を込めた。

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