苫小牧市豊川町在住の石丸保志さん(78)は、「自分史 三代記」を自費出版した。自身の生い立ちや子ども時代の思い出のほか、市内で家具店を営んでいた際の経験などを一冊にまとめ上げた。石丸さんは「孫やその先の世代が、自分自身のルーツを知る上で役立つ記録になれば」と話す。
石丸さんは1941年、愛媛県今治市で出生。地元の高校を卒業後、19歳で札幌市内の家具店に就職した。港の開発が進み、大きく発展しつつあった苫小牧を独立の地に選び、68年、27歳で音羽町に丸石家具店(後の家具のまるいし)を開業。82年、店舗を豊川町に移転した。2004年に家具のまるいしが閉店するまでの36年間、家具販売を通して苫小牧の移り変わりを見詰め続けてきた。
石丸さんは07年にも自分のルーツを知るため、家系図を作成。菩提寺などに残されていた記録を集めるなどし、自分につながる先祖の氏名や生年・没年を家系図に記した。さらに後世に残す記録として、自身の半生をまとめた自分史の執筆を決意。写真や記録、記憶を整理しながら約10カ月間かけて作業を進め、著書を完成させた。
「自分史 三代記」には自身の生い立ちや商売の変遷に加え、苫小牧ハスカップライオンズクラブに所属して取り組んだ活動の様子や、妻や子どもたちとのエピソードも盛り込んだ。50枚以上の写真も掲載し、関係者にとって思い出深い一冊となった。
発行部数は72冊で、家族や親族などに1冊ずつ配った。石丸さんは「自分は生まれ故郷から遠く離れた苫小牧で家族をもうけた。自分が亡くなった後、子どもや孫にルーツを伝える人が身近にいないので、本という形で記録を残そうと思った」と話す。執筆活動は初の経験となったが、「何とか完成させることができた」と笑顔で語った。
















