北海道経済産業局は、4月の道内経済概況を発表した。総括判断は「足踏み状態となっており、足元で新型コロナウイルスの影響が見られる」と8カ月ぶりに下方修正した。新型コロナの影響は道内経済を直撃しており、主要7項目のうち、個人消費、観光、雇用動向の3項目も前月から判断を引き下げた。
2月の経済指標を中心として、3月以降のヒアリングも加味して判断した。
主要7項目のうち、観光は前月の「一部に弱い動きが見られる」から「悪化しつつある」に下方修正。2月の来道客数が前年比で7・5%減と6カ月ぶりに前年を下回ったほか、道内の外国人入国者数も54・1%減と5カ月連続で前年を下回っていることから判断した。ヒアリングでは「新型コロナの影響で2月の宿泊実績は前年比3割減。さっぽろ雪まつりの来場者数の減少に連動して落ちた」(宿泊業)、「道独自の『緊急事態宣言』(2月28日~3月19日)が出されている間は、観光客はほとんど見られず、ホテルや飲食店などは深刻な状況」(関係機関)と切実な声が寄せられている。
個人消費も前月の「一部に弱い動きが見られる」から「一部が弱い動きとなっている」に判断を引き下げた。2月の百貨店の販売額が外出自粛による客数の減少などで前年比22%減となったことや、新車販売も9・3%減と5カ月連続で前年を下回ったことなどから判断した。ヒアリングでは「緊急事態宣言が出されて以降、経験したことのないような売り上げの落ち込みとなっている」(百貨店)などの声が上がっている。
雇用動向も前月の「改善している」から「足踏み状態となっている」に下方修正した。2月の有効求人倍率が1・16倍で、前年比0・03ポイント減と2カ月連続で前年を下回ったため。ヒアリングでは「新型コロナの影響で経営状況が思わしくなく、現状の雇用を維持するのが精いっぱいで、新規の求人を出せる企業が減ってきている」(関係機関)との指摘も出ている。
この他、生産活動は「弱い動きとなっている」、公共工事は「増加している」、住宅建設は「弱い動きとなっている」、民間設備投資は「増加している」といずれも判断を据え置いた。
道経産局では、先行きについて「新型コロナウイルスの影響の拡大、国際経済の動向を十分注視する必要がある」と警鐘を鳴らしている。
















