大型冷凍冷蔵倉庫28日に完成 道内最大級2万トン収容  道産品輸出拡大へ新たな物流拠点 苫小牧埠頭

大型冷凍冷蔵倉庫28日に完成 道内最大級2万トン収容  道産品輸出拡大へ新たな物流拠点 苫小牧埠頭
完成間近の大型冷凍冷蔵倉庫「北海道クールロジスティクスプレイス」=苫小牧市弁天

 倉庫、港湾運送業の苫小牧埠頭(本社苫小牧市、橋本哲実社長)は15日、市弁天で建設中の大型冷凍冷蔵倉庫が28日に完成すると発表した。収容能力は、道内最大級の2万200トン。食産業の高付加価値化や道産品の輸出拡大に貢献する苫小牧港の新たな物流拠点として、5月下旬にも営業を始める。

 倉庫の名称は「北海道クールロジスティクスプレイス」。同社を中心に日本政策投資銀行、日本通運、北海道空港、ホクレンが出資した特別目的会社北海道クールロジスティクスプレイスが建設、保有し、苫小牧埠頭が運営を担う。

 2018年8月に着工し、当初は19年9月に操業開始予定だったが、胆振東部地震の影響で建設が遅れていた。

 同社が苫小牧港・東港に保有する2万8400平方メートルの用地に整備。鉄筋コンクリート造り5階建てで、延べ床面積は1万4000平方メートル、高さは約36メートルある。免振装置や非常用発電機なども導入し、BCP(業務継続計画)対応策も講じた。総事業費は約70億円。

 冷蔵(0度~15度)と冷凍(マイナス25度~同38度)、冷凍から冷蔵への切り替え(15度~マイナス25度)など幅広い温度設定が可能。農産物や畜産物、水産物などを保管する。急速冷凍庫や加除湿装置など鮮度維持機能も備える。

 苫小牧埠頭は、大型冷凍冷蔵倉庫を新たな物流モデルを構築するための中核施設に位置付け▽食品出荷の平準化▽食品加工業の育成▽道産品の混載、共同化▽空港と連携した輸出入体制強化―に取り組む。

 6月上旬に、竣工(しゅんこう)式を予定。港湾関係者、地元経済界も新たな物流拠点誕生を歓迎している。

 苫小牧港管理組合の佐々木秀郎専任副管理者は「10年ぐらい前から構想があった、港湾物流関係者の夢を具現化した施設」と強調。「周辺に新たな産業が生まれることで、東港の発展につながる」と歓迎する。

 苫小牧商工会議所の森本恭行専務も「新型コロナの影響は心配だが、長期的に見れば苫小牧の経済発展にも貢献できる施設。会員事業所の関心も高い」と期待を込めた。

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