新型コロナウイルスの感染拡大により、利用者が激減している新千歳空港では、テナントの休業が相次いでいる。国の非常事態宣言の対象区域が全国に拡大された影響もあり、21日までに国内線ターミナルビル内の約170テナントのうち、飲食店や土産物店、エンターテインメント施設など36施設が臨時休業、または休業することを決めた。感染拡大の状況によっては、さらに拡大する可能性もある。
同空港を運営する北海道エアポート(千歳市)によると、空港内では3月上旬から「ドラえもんわくわくスカイパーク」「ハローキティ・ハッピーフライト」が営業を休止。今月13~19日にかけては土産物店、菓子店、飲食店など17店舗、その後も17店舗が休業を決めている。期間は宣言期間の5月6日まで。営業中のテナントでも、時短営業をする店が多い。
国内線ビル内は、旅行や出張などで飛行機を利用する人たちが多く行き交う平時とは全く異なり、人影はまばら。土産物店に勤める50代女性は「きょうのフライトも、国内線の乗客は1000人もいないと聞いている」とため息交じりだった。別のテナント関係者も「売り上げは昨年の同じ時期の7~8割減。全然駄目だ」と肩を落とす。外出自粛を受け、買い物に訪れる地元客の利用も少ない。
休業した飲食店の関係者は「スタッフの健康面にも配慮して決断した。客の入りが良くない上、大学生のアルバイトの確保も難しい」と頭を抱えた。
国土交通省新千歳空港事務所によると、国内線の2020年4月1~16日の運航便数は前年同期比44%減だった。搭乗した旅客の減少割合はもっと多いとみられる。国際線も1カ月近く発着便のない日が続き、北海道エアポートは「状況によっては今後も休業する店が増えるかもしれない」とみている。
















