午後7時以降の酒類提供自粛で道が支援金 市内飲食店は困惑 「テナント料程度にしか」「実施の証明どう判断」

午後7時以降の酒類提供自粛で道が支援金 市内飲食店は困惑 「テナント料程度にしか」「実施の証明どう判断」
午後7時以降の酒類提供自粛の要請に悩む居酒屋=21日午後7時20分ごろ、苫小牧市錦町

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、道は午後7時以降に酒類の提供を自粛した飲食店に10万円を支給する方針を示した。この時間帯は居酒屋などにとって書き入れ時で、苫小牧市内の飲食店からは困惑の声が聞かれる。テナント料程度にしかならないとの指摘や、自粛をどのように証明するのか疑問を持つ店主もいた。

 錦町の居酒屋、食び人しお田の塩田博幸店主(61)は「10万円は家賃と気持ちくらい。固定客もいるので、お金だけの問題ではない」と複雑な表情。20日から22日まで休業も検討したが、常連客の予約が入ったため店を開けた。21日は午後7時以降、予約以外のグループも複数来店し、酒類の提供を続けた。

 歓送迎会シーズンに団体客のキャンセルが入り、売り上げは前年の6割ほど減少した。塩田店主は「人が来ない日もあり、感染者がさらに増えたら休業も考えないといけない」と話した。

 大町の串揚げ屋丈は「どうしたらいいのか、難しい判断になる。せめて午後9時以降なら良かったのに」と悩む。要請に協力して10万円をもらっても終息が見通せず、家賃など固定費の支払いもある。長期間の要請になった場合、店の経営が成り立つか不安もあるという。

 同店も団体客のキャンセルが相次いだが、常連客が心配して訪れることもある。もともと実施しているテークアウトや最近始めたデリバリーの関連業者も来る。瀬川真奈美店主(55)は「自粛(したかどうか)をどう判断するのか、いつまでに申請するのかも分からない」と疑問を口にする。

 一方、キャバレーやナイトクラブ、スナック、バーなどは道の休業要請の対象となり、法人30万円、個人事業者20万円の支援金が支給される。

 錦町のクラブ阿房宮のオーナー本山ちか子さん(39)は「せめて3月とか、もっと早くに決めてほしかった」と危機感を募らせる。3月は客足が半減し、団体予約も数件キャンセルとなった。休業要請には従う方針だが、感染が終息しない場合、要請期間がさらに延びるのか心配だ。本山さんは「支援金の金額では生活費までは回らない。休むよう要請するなら、しっかりとした補償が必要だ」と訴えた。

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