新型コロナ 千歳のサ高住で感染集団、職員不足し打開策見えず介護崩壊の危機に

新型コロナ 千歳のサ高住で感染集団、職員不足し打開策見えず介護崩壊の危機に
千歳市内で18人のクラスターが発生したグラン・セラ柏陽

 道内で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、千歳市内のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「グラン・セラ柏陽」(定員53人)=柏陽=では、28日までに通所介護施設の利用者を含む18人の感染集団(クラスター)が発生し、介護崩壊の危機に直面している。地域の受け皿不足で感染者が施設内にとどまる中、平時よりも少ない人員で日々の介護に当たるなど極めて厳しい状況が続く。運営会社と千歳市、道は対応策を協議しているものの、打開策はまだ見えていない。

 同住宅やデイサービスを運営するHCFMパートナーズ(高橋宏昌社長)によると、このサ高住には28日時点で70~90歳代の約40人が利用中。新型コロナウイルスの感染については、今月25日にPCR検査で職員5人と利用者5人の陽性が判明。28日には利用者8人の感染が確認され、その数は合計18人に上る。

 同社によると、現在勤務している介護職員は15人。ウイルス感染などで人員が不足する中、現在休止中のデイサービス部門の職員も配置しながら交代勤務で介護や食事の配膳、施設内の消毒、利用家族との連絡などを行う。クラスターの発生を受け、今月26日に現場入りした国立感染症研究所クラスター対策班の指導の下で利用者の介護に当たっているという。

 一方、ウイルスに感染した利用者は現在、施設内で入院待機中といい「自室で苦しんでいる。一刻も早く入院させてほしい」と高橋社長は強く訴える。

 また、感染リスクを抱える中で職員の業務負担が増している現状についても「早期打開に向けて道や千歳市と毎日協議している。(外部に人的支援を求めても)どこも自分の施設の対応で精いっぱい。感染リスクもあるので難しい」と語る。

 千歳市は現状について「課題の共有と機能の回復、維持に向けた対応策を道と協議中」と説明している。

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