「赤ちゃん、絵本のとびら事業」 スタートから5年 利用者アンケートを改善に 苫小牧市

「赤ちゃん、絵本のとびら事業」 スタートから5年 利用者アンケートを改善に 苫小牧市
0歳児に贈られる絵本とパンフレットの一部

 苫小牧市内の0歳児に絵本をプレゼントする市教育委員会の「赤ちゃん、絵本のとびら事業」がスタートから5年が経過した。幼少期から本に親しむきっかけづくりと同時に、読み聞かせを取り入れた育児の楽しさを広めることを目的とした取り組み。市教委は今年度、事業改善に生かすための利用者アンケートを実施する考えだ。5月12日まで「こどもの読書週間」。

 自治体が乳児に絵本を贈る事業は「ブックスタート」とも呼ばれる。家庭内での読み聞かせが親子の心の触れ合いの深まりや子どもの満足感、さらに子どもの本への興味につながるとして全国各地で展開されており、苫小牧では2015年度にスタートした。

 市の保健師が市内に住む新生児の自宅を訪れて、子どもの発育確認や育児相談に乗る全戸訪問事業の際に絵本の引換券を交付。1歳の誕生日を迎える月の末日までに、市立中央図書館や市内コミュニティセンター内の図書コーナー、BCG接種会場などの窓口で絵本を受け取ってもらう。

 当初は絵本1冊をエコバッグと一緒に贈っていたが、市教委が16年度に行った利用者アンケートの結果から、17年度に複数冊の中から2冊を選ぶ方式に変更。今年度も「いないいないばあ」「くっついた」など4冊の中から、好きな絵本を2冊を選んでもらうという内容で行っている。

 年度内に出生または転入した対象者のうち、実際に絵本を受け取った人の割合を指す引き換え率は、初年度の15年度は83・8%。16年度85・7%、17年度90・6%、18年度は速報値で89・6%で推移。絵本を受け取らない人も毎年度一定数いることから、市教委は今年1月、引き換えていない世帯に期限が迫っていることをはがきで知らせる試みに着手。今年度も継続し、効果を見極めるという。

 さらに今年度は絵本や読み聞かせに関するパンフレットなどと一緒に利用者アンケートも配布。事業を利用した感想や絵本の家庭内での活用状況などを集め、事業改善に生かしたい考えだ。

 市教委生涯学習課は「絵本を渡すだけではなく、家庭内での読み聞かせの意義や市内の図書施設について知ってもらうため、引き換え方式で行ってきた」と説明。「引き換えに来ない人への働き掛けを含め、より良い運用方法を探りたい」と話す。

 現在、新型コロナウイルスの感染予防対策による市内の公共施設の一斉休館に伴い、絵本の引き換えは同課窓口でのみ対応している。同課担当者は「休館期間中に受け取り期限を過ぎてしまう人には柔軟に対応しているので、相談してもらいたい」と話す。 

 事業に関する問い合わせは同課 電話0144(32)6752。

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