ときわ町の木村一男さん 自分史「鎖縁」を出版

ときわ町の木村一男さん 自分史「鎖縁」を出版
自費出版した自分史を手に半生の感慨を語った木村さん

 苫小牧市ときわ町の木村一男さん(71)が、自身の半生をつづった自分史「鎖縁(くさりえん)」2冊を自費出版した。貧しかった幼少期や建設業を興して仕事にまい進し、現在に至るまでの日々を多くの人との関わりやユーモアも交えながら書き上げた。木村さんは「貧乏だったり、だまされたり、つらかった経験が成長させてくれた。書いて良かった」と振り返る。

 木村さんは新潟県佐渡島出身。6歳の時に苫小牧に移り、中学卒業後、大工として修業し、29歳の時に独立。その後、33歳で建設会社を設立した。現役を引退した65歳の時に市内在住の作家、森厚さんのエッセー教室に通い文章の書き方を学んだ。「それまでは作文や手紙を書いたことがなかったが、子どもや孫に自分の人生を書いて残したかった」ときっかけを語る。

 昨年12月に「鎖縁」(B6判、134ページ)、今年2月に「鎖縁2」(B6判、188ページ)を各200部自費出版。妻きみゑさん(72)が描いたボタニカルアートも挿絵に掲載し、苦楽を共にした夫婦が力を合わせた。

 「鎖縁」では、小中学生時代に経験したアルバイトや大工見習に出る前に父と見た映画、そして両親の死など、23歳までの人生を執筆。「鎖縁2」は妻との出会いやわが子の誕生、会社設立とバブル経済など世相も絡めながら人との掛け替えのない出会いを描いている。

 本のタイトルは、母キミさんから聞いた「くさり縁は『腐り縁』ではなく『鎖縁』」という言葉に由来する。人との縁は鎖のように強く結ばれている―という意味だ。

 自著を手に「執筆中に思い出すこともあった。感慨深い」と振り返る木村さん。「文章を書くことを通して、いろいろな人に出会えた」と新たなつながりに笑顔を見せた。

 同著は知人や苫小牧市立中央図書館に寄贈したという。

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