苫小牧市緑ケ丘公園のスポーツ施設指定管理者の緑豊建設は新型コロナウイルスの影響で利用がない期間を使って施設補修を進めてきた。駐車場のラインを引き直し、エゾシカの侵入を阻止する防護柵設置に取り組み、営業の再開に備えている。
同公園内のスポーツ施設群は、国の緊急事態宣言を受け、4月20日から全面閉鎖中。同社は12日、同公園庭球場とサッカー場利用者向け駐車場の白線塗り替え作業に社員10人で取り組んだ。
143台が駐車可能なスペースだが、経年劣化で線が薄くなり、停車位置が分かりづらい箇所も目立っていた。利用者から線を引き直してほしいとの要望もあり、このタイミングでの作業に踏み切った。13日には完了する予定。木戸一樹整備係長は「利用者が気持ちよく車を駐車できるようになればうれしい」と話す。
このほか、天然芝のサッカー・ラグビー場周囲には近年になって頻発していたエゾシカ侵入を防ぐネットを張った。8日までに近傍のテニスコート側に延長約200メートルにわたって設置した。これまで、ふんの除去などの管理に悩まされてきた懸案をクリアしたい考えだ。
一連の改善について矢野孝一副統括は「指定管理者として、できる限り利用しやすい施設を目指したい」と語る。




















