道が石狩地方以外の地域で、午後7時以降の酒類提供時間の短縮を求める協力要請を解除した16日、苫小牧最大の繁華街である錦町や大町では若干の人出が見られた。飲食店の関係者からは「取りあえずはほっとした」との声が上がる一方、今も続く外出自粛に「以前の日常が戻るのか」「まだ安心はできない」など不安も。繁華街のにぎわいが戻るまでの道のりはまだ遠い。
錦町の串焼ダイニングいっきは、道の協力要請を受けて店内営業を15日まで休みとし、弁当のテークアウトなどでしのいできた。要請解除当日の来店は予約を受けた常連客1組のみ。18日からは最大22人を収容できる客席を3割減らし、間隔を空けて対応する。当面は食材の仕入れも減らし、客の入り込みによっては閉店時間を早めることも検討中。原千恵店長(37)は「まだ積極的な呼び込みはしにくい。今は来店した人たちが楽しい時間を過ごせるようにしたい」と話す。
大町の居酒屋夕膳は、約3週間ぶりの営業を喜ぶ常連客でにぎわいを見せた。経営者の伊藤芳子さん(72)は、事態が落ち着くまでは営業時間を2時間短縮の午後8時までとする方針で「健康を第一に、様子を見ながら通常営業に戻していきたい」と語った。
一方、ナイトクラブなどは今も休業要請が継続されているが、一部の店舗は厳しい経営状態にやむなく営業を再開している。市内のあるバーは店内消毒や換気のほか、カウンター前に透明のビニールシートをつり下げるなど予防対策を徹底。混雑時は人数制限も視野に入れて店を開けた。
店のオーナーは「十分な支援もなく、これ以上の休業は難しい。ほかの飲食店と同様に万全な感染防止対策を講じた上で営業していく」と苦悩を述べた。
















