宮沢賢治ゆかりの場所巡る 「集い」、散策や朗読で思いはせる

宮沢賢治ゆかりの場所巡る 「集い」、散策や朗読で思いはせる
富士旅館の跡地を見学する参加者

 苫小牧市内の宮沢賢治の愛好家らでつくる苫小牧宮沢賢治詩碑記念会(鈴木英之代表)は17日、市内にある賢治ゆかりのスポット見学や詩の朗読を楽しむ「宮沢賢治の集い」を王子町の「斉藤征義の宮沢賢治と詩の世界館」などで開催した。

 賢治は1924(大正13)年5月21日、岩手県の花巻農学校の教師として生徒26人を引率し、修学旅行で苫小牧を訪れた。当時は、現在のふるさと海岸の辺りに牧場があり、牛が飼われていた。賢治はこの時に目にした光景を詩「牛」に描いている。

 集いは賢治と苫小牧のゆかりを探り、功績を顕彰する目的で毎年開催。今回は約30人が参加した。

 第1部ではJR苫小牧駅を出発点に賢治が歩いたであろう駅前本通りを散策。賢治が投宿した富士旅館の跡地や詩が刻まれたプレートを見学した。案内した同会メンバーで文芸サークル「いずみ同人会」代表の榎戸克美さんは、賢治の書いた修学旅行復命書に「パルプ工場の煙赤く空を焦がし、遠くに濤声(とうせい)あり」とあることを説明。「王子製紙苫小牧工場ができたのは1910年。今と同じ光景を見たのでしょう」と96年前に思いをはせた。

 市内旭町の国道36号沿いに設けられた「牛」の詩碑が終着点。市内のシンガーソングライターかんばやしまなぶさんが、「牛」にメロディーを付けた自作曲を弾き語りで披露した。その後、世界館で賢治の詩の朗読会も開催。市内の中学3年生、佐藤俊一郎さんが「雨ニモマケズ」、恵庭市在住の詩人で北海道詩人協会会長の村田譲さんが「早春独白」を情感豊かに読み語り、訪れた人を魅了した。

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