開場以来の工事本格化 苫小牧・白鳥王子アイスアリーナ

開場以来の工事本格化 苫小牧・白鳥王子アイスアリーナ
リンクの壁面に取り付ける電光掲示板の交換工事=白鳥王子アイスアリーナ

 苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナは電光掲示板、照明の改修を進めている。新型コロナウイルスの影響で臨時休館の期間は延長されてきたものの、7月の運用開始を目指した設置作業も始まり、1996年の開場以来では初の大掛かりな工事が本格化してきた。

 アイスホッケー・アジアリーグに加盟する王子イーグルスの本拠地となっている同アリーナは縦60メートル、横30メートルのスケートリンクを囲み、3015席の固定観客シートを備える。電光掲示板は4月20日から足場を組み立てて旧型2基を取り外し、新型設置に向けた配線工事を行った。今月第2週からは照明の発光ダイオード(LED)式への換装工事もスタートしている。

 その後、製造メーカーのSEIKOから1対2基の新しい電光掲示板本体が届き、取り付け作業を始めた。両サイドの応援席上部に得点・時間を表示する電光掲示板は従来と大きさ(縦1・8メートル、幅6・9メートル)は変わらないもののLEDのフルスクリーン型となる。旧型は得点と各種経過時間を表示だけだったが、新型は撮影映像の映写可能になり、臨場感を高める柔軟な場内演出も可能になる。

 こうした機能はアイスホッケーアジアリーグなどでの活用や国際的大会やフィギュアスケートトップ選手によるアイスショーといった大規模なイベント誘致の材料としても期待される。

 天井部に取り付けられる照明は省電力ながら最大約4000ルクスの照度となる。「従来の2倍以上の明るさになる」(同アリーナ)と言い、これまで場所によってあった明るさむらの解消も図られる。

 このほか館内ロビーで資料展示室のリニューアルが進んでいるのに加え、外構部では駐車場の白線を引き直しも進行中だ。

 電光掲示板と照明は6月中旬ごろまでに工事を終え、試験などを経てから7月1日には本格運用する見通し。市総合政策部スポーツ都市推進課の木村洋平主査は「今回のリニューアルでリンクの雰囲気や臨場感が大きく変わっていくはず」と話している。

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