苫小牧市が2019年度に実施した大腸、胃、肺の3種類のがん検診受診者が、前年度と比べて34%超と大幅に伸びたことが分かった。市が取り組んだ「みんなで健幸(けんこう)大作戦」を通じ、市民の健康意識が高まった成果とみられる。市は早期発見と治療、予防による医療費の抑制効果も期待できるとして、引き続き市民に働き掛ける方針だ。
市は07年度から毎年「大作戦」を銘打って年間テーマを掲げた政策を展開。19年度の健幸大作戦は(1)健診・検診の受診(2)適切な食生活(3)禁煙(4)適度な運動―の4項目を軸に、健康寿命の延伸に向けた取り組みを市内各所で進めてきた。
このうちがん検診は、大腸がん、胃がん、肺がんの三つについて市民講座やイベントなどを通じた受診勧奨を展開。19年度の検診受診者数は前年度に比べ34%(6600人)増の2万5458人となった。内訳は▽大腸がん8369人(47%増)▽胃がん4672人(同)▽肺がん1万2417人(23%増)―となっており、いずれも大きく伸びている。
大作戦の中では、肺がん予防とも連動する取り組みとして受動喫煙防止策を展開。苫小牧市受動喫煙防止条例に基づき、学校や病院、公共施設の敷地内を原則禁煙とし、全面禁煙を導入した店舗などを「空気もおいしい施設」と市が認定する制度も導入した。今月21日現在の認定数は42店舗となっている。
運動面では、定期的にラジオ体操とウオーキングイベントを開催し、延べで約1700人の市民が参加。食生活でも旭町の市保健センター(旭町)で管理栄養士らが考案したヘルシーランチを計240食提供するなど、運動と栄養バランスについても一定の市民理解を得た。
健康支援課の吉田陽輔課長は「日常的な運動や食への気配りなど持続的な取り組みが健康につながる」と述べ、今後も健康を意識した生活を続けるよう呼び掛けている。
















